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四谷大塚|進学くらぶ|週テストAコースのわりきった学習内容

地域に中学受験対応の大手塾がない、コスパが良いという理由で「進学くらぶ」を始めるも、テキストを言われるがままに購入してみて、その量が膨大で結果的に学習をうまくこなせず挫折というケースも少なくなさそう。スタート段階での割り切った学習内容をまとめました。

主に小4の初学者をターゲットにしたお話です。小5や小6で始めた場合は、志望校のレベルにより到達点も変わってきますし、より学習時間を確保した上で、と前提も変わってきます。

算数

「予習ナビ」の動画①の内容を徹底する!タイトルに出てくる時間は解く時間の目安です。これくらいでこなせるようになるというところと、これくらいでこなせない場合、教材のレベルが合っていない可能性大です。

例題+類題(予習シリーズ・30分)

例題と類題を飛ばしていきなり基本問題に取り組む生徒もいるようですが、よほど基礎学力が高い生徒でない限り、結果的に効率が悪いです。

・「解き方」が非常に良いのでしっかり読む
予習シリーズの例題の解き方の解説が非常に良いです。キャラクターの「よっくん」のツッコミというかコメントなども本質的でとても良いです。しっかり読んで類題に取り組みます。

・類題が解けなかったら「予習ナビ」を視聴
最初から動画をじっくり見ながら学習できる生徒はそのスタイルで問題なし。一方で動画を長い時間見るのが苦痛、、、という生徒も多いのでは?ならば解けなかった類題の解説として例題の予習ナビを見ましょう。説明はやや冗長なので1.5倍速で良いでしょう。

・動画②に出てくる例題は難問なのでパスでOK
①に出てこず②に出てくる例題は発展的な内容であることが多いです。一部、小5で学習するレベルのものも出てきています。ここは無理せずに基礎基本の徹底と割り切り、解かなくてOKです。基本問題はこの例題を解かなくてもできるようになっています。

基本問題(予習シリーズ・20分)

・全く手が動かない、解けない→例題に戻る
例題と類題に取り組んだ後、基本問題が解けない、時間がかかるという場合は例題と類題の取り組み方が悪いです。教材の量が多いので「類題が終わったから次は基本問題に取り組まねば」と焦る気持ちも分かりますが、例題+類題に戻ってしっかり学習しましょう。同じ問題を2回取り組んで問題ありません。

・間違えた問題は解き直し、解けなかったら「予習ナビ」
間違えた問題は解き直しをします。計算間違いなのか、解法の間違いなのかをしっかり正しましょう。それでも解けない場合は「予習ナビ」の動画を見ます。1.5倍速でOK。半分以上、分からない場合は教材のレベルが合ってない可能性があります。1つ前のテキストに戻る、別の教材に切り替えるなど大幅な作戦変更が必要です。

反復問題(基本)・トレーニング(演習問題集・各々20分)

上の段階までで基本問題は解き方をマスターしている状況という前提です。再び演習問題集の反復問題で解き直しをすることで定着をはかります。また、トレーニングの基本的な問題で解法バリエーションを増やすイメージ。リズムができてくれば合わせて30分くらいでも解けるようになると思います。

『計算』テキスト

理想は計算は毎日!ですが。ときに単調な計算練習が学習のモチベーションを下げることもあると思っています。学校の計算ドリルの宿題など、、、(自粛)。私の考えでは「算数をやらない日を作らない」ための『計算』テキストです。上記の「例題+類題」「基本問題」「反復+トレ」で週3日算数に取り組むとして、残りの4日に計算に取り組むのがちょうどよいのではないかな、と。週テの日もウォーミングアップ代わりに計算で良いでしょう。

「週テ」受験→誤答訂正

Aコースの週テストは基本問題までのレベル設定で問題が構成されています。上記ルーティンが徹底できていれば解けない問題はほぼありません。それでもテスト形式なので計算間違いなど起きると思います。受験後、解答解説の週報が発行されたタイミングでしっかりと解き直しと復習を行いましょう。解き直しても分からない問題は「復習ナビ」の動画を見ましょう。

この流れでまずは大丈夫です。Aコースのうちは練習問題の存在は忘れてOKです。Aコースでの算数偏差値60を目指しましょう。週テストが負担の場合は算数だけでも受験を。それでも負担の場合は後から使える可能性があるのでダウンロードだけでも!

内容は薄くなりますが、国語・理科・社会も↓

国語

・「漢字とことば」は毎日
計算テキストは毎日でなくても、という話をしましたが漢字は毎日。語彙こそが最終的な国語力のベースと言って過言ではありません。
・動画①の内容を徹底
算数同様に動画①の内容(ゆえに基本問題まで)にしっかり取り組みましょう。発展問題の存在は忘れてOKです。
・「基本問題を読もう」を見よう
国語が苦手な生徒の場合、本文を正確に読むことができていないケースは多いです。「読み取る」ではなく「読む」段階で引っかかっているということです。その点、予習ナビの「読もう」動画はよく分かっているな!という存在、国語の読解が、、、という生徒は必ず視聴しましょう。

理科・社会

・テキストを見ながら予習ナビの動画を見る
・週テを受ける
・テキストを見ながら誤答訂正をする

これくらい割り切って良いです。中学受験の優先順位はまず算数、そして国語です。クラス分けテストを意識して理科や社会の暗記に時間がとられ、、、というのは本末転倒も甚だしい。目先のクラス分けではなく、最終的な入試でしっかり得点と考えれば算数、そして国語です。

ラ・サール中受験の社会で言いますと、出題内容の半分が小6以降の学習内容、さらにその半分は11月以降に学習する時事内容です。小5までの地理・歴史の学習も当然大事ではあるのですが、地理・歴史の学習が算数や国語の学習の時間を逼迫することが決してないように意識したいところです。

理科に関しても最低限の暗記でOK。それこそAコースの問題で偏差値50くらいをコンスタントにというレベル。理科の物理や化学の計算が小5以降に出てきますが、算数がバッチリならば得点源です。逆は理科まで苦手科目に転落するので悲惨です。

この学習でペースをつかみ、Bコースに上がれるように頑張ろう!(Aコースで偏差値60が一つのベンチマーク)