【読書】ポトスライムの舟
著者:津村記久子
ライン工で働く女性が、職場に貼られていた世界一周旅行のポスターをきっかけに、旅行代金を貯めるため過ごした1年間を追いかけたお話です。
1年間貯金をするといっても驚くような節約するわけではなく、むしろ学生時代の友人との付き合いに参加したりなど、ごく普通の生活がのんびりと続いていきます。
本作の主人公は、目についたものに興味が惹かれ、そこに思考が奪われていくような事が多くあり、まさにのらりくらりといった緊張感のない緩い空気感で最後まで満ち溢れてました。
何か価値のあることをしないといけない、何かを生み出さないといけない。そんなプレッシャーから解放されたい時にぴったりな一冊でした。
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