ロケハン続きのGW明け

GW明けはロケハンで始まりました。5月7〜10日と4日連続でロケハンでした。ロケハンというのはロケーション・ハンティングの略らしいです。「わーい！わーい！ロケーション・ハンティングは和製英語で、英語だとロケーション・スカウティングって言うんだぞ！わーい！わーい！」と言ってくる方がたまにいますが、話の核心は何なんでしょうか？

ロケハンというのは、撮影の数ヶ月前から数週間前に撮影現場を見に行くことを言います。いくつかの候補となるロケ地をあらかじめ選んでおいて、ロケハンで実際に見て絞り込むんです。

あるいは、ロケハンに行って詳細にアングルを切ったり、出演者の控室や導線やトイレなどを確認したりもします。要するに「ここで撮影しよう！」と決める作業がロケハンなのです。

だから、ロケハンはひたすらロケ地を回ります。ロケハンの日の70%ぐらいはクルマの中です。ひとつのロケ地を見たら、次のロケ地まで1時間や2時間かかることも普通です。ひたすらクルマに乗り続けるのです。

私は仕事がらロケハンは必須の仕事なので、頻繁に行っています。クルマに酔うとか酔わないとかじゃなく、酔ってたら仕事になりません。私はクルマに酔いやすいタイプでしたが全く酔わなくなりました。舗装されてないガタガタの道や、クネクネの山道を通っていくこともたくさんあります。「撮影スタッフって軍事的だよな…」とよく思います。自衛隊のトラックの荷台に乗っている様な気持ちになります。弱音を吐くとかそんなんはなく「目的地があるから行く。以上」という仕事です。

たまに面白半分にクライアント企業の人がロケハンに来たりしますが、みなさんグッタリしてしまいます。1日8時間もクルマに乗っていることはあまりありませんからね。次の日から来なかったりします。そんな時も「撮影スタッフは軍事的だよな…」と思います。我々は訓練された人間なんです。