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機嫌よくいこう

ここのところしっくり来た言葉が「機嫌よく」です。とてもしっくり来ています。

私は特に仕事の現場では、出来るだけ怒ることなく穏やかをモットーにやっているんですが、「優しさ」ってやっぱり甘さにも繋がるんですよね。私は出来るだけいろいろな人に優しく接しようとしてるんですが、その優しさを勘違いして緩くなってしまう人がいるんです。「平林さんは怒らないから適当でいい」とか「平林さんは優しいからサボれる」とかそういう人がたまにいます。でもそれは私が蒔いた種なので「テメー!オレが優しいと思って適当にやってんじゃねえぞ!」とは言いません。そもそも「テメー!」とか言ってる時点で優しい人じゃなくなっちゃいますからw

そういう人はどうするかと言うと、「優しくするとサボる人」と書かれた引き出しの中に入れるだけで、特にその人に対する態度は変わりません。そしてそういう人がスタッフの中にいる時は、その人のサボりを見越して仕事をして行きます。いちいち「テメー!サボってんじゃねえよ!」と怒鳴っているには人生は短すぎるのです。

あるいは、映像業界全般で言われているパワハラに関してもそうなんですが、パワハラをしてはいけない事を過剰に恐れるがあまり、やっぱり甘さや緩さにも繋がってしまうんです。映像の仕事は場合によっては人が死にかねないので、甘さや緩さが許されない場合もあるんです。それでもなかなか怒鳴ったりキツい言い方が出来なくなっているんです。

そんなことに関して、モヤモヤ、モヤモヤ、モヤモヤ、モヤモヤしてたんですが、「機嫌よく」という言葉に出会ってしっくり来たんです。みんな機嫌よくやればいいんですよ。

どうしても日本人の伝統芸として、「真面目=機嫌悪く」なんですよね。機嫌が悪ければ悪いほど真面目にやっているという思い込みがあります。機嫌が悪いほど真剣にやっているとか、機嫌が悪いほど細部に気がついているとか、そういうところがあると思うんです。もっと言うならば、「機嫌が悪い方が正しい」という空気すらあります。日本の伝統芸もかなりの熟成が進んでますからね。

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Xや無料noteでは言えない事。毎記事2000文字以上。月に5〜8回投稿。多い時は10回以上。映画監督、映像ディレクターの仕事について。フリーランスの生き抜き方をフリーランス歴20年以上の経験から。「中年の危機」に悶絶している様子をリアルタイムに報告。子供を2人育てる父親の視点と哲学。世の中に対する日々の雑感。親友の画家、石田徹也について。などなどを書いています。

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