マインドセットの破壊と書き換え
中年になると意固地になります。長年やってきた経験と結果に誇りがあるからです。自分がいまここにいるのは、やって来たことが間違ってなかったと思っているからです。もはや、そう思いたいとも言えますし、そう思わないと生きていけないからとも言えます。「そう思わせてくれ!」という叫びとも言えるのです。
もちろん私もそれに直面して右往左往しています。なぜ、右往左往しているかと言うと、中年以降はその経験と結果がそれほど使えないことが分かるからです。
多くの人は20代〜40代に頑張ってある程度の地位につき、その余韻で50代以降の人生を滑空するイメージかと思います。でも、滑空など幻想みたいなんです。滑空というのは動力源がありません。それまでに築き上げてきた地位やコネや財産だけで緩やかに遠くの地上に降りていくイメージです。
でも、そのイメージは間違っていました。人生ゲームでゴールに辿り着いたと思ったら、ゴールに小さな字で書いてあるんです。「ゴールした人から順に人生ゲーム2のスタートに行く」と。横に同じ盤面の大きさの人生ゲーム2が置いてありました。
中年は人生ゲーム2があるなどとは思ってもいないので、右往左往してしまうのです。「ゴールまで何コマあるんだよ!」と絶望するのです。それでも順番が来るので嫌でもルーレットを回します。3コマ進んだら書いてありました。「あなたの経験は古いので5万ドル払う」と。またルーレットを回して5コマ進んだら書いてありました。「若者に仕事を奪われるので10万ドル払う」と。この調子でゴールまであと100コマあるんです。
こうやって何が起きているのか分からないまま人生ゲーム2は進み、持っているドルはどんどん没収され、自信と誇りを失ってゴールに辿り着く前にゲームから降りてしまうんです。
タイトルに「マインドセットの破壊と書き換え」と書きましたが、最初の人生ゲームのルールを信じ切った人は、人生ゲーム2に行ってしまいます。だって、ゴールしたら「ゴールした人から順に人生ゲーム2のスタートに行く」と書いてありますからね。
でもここで大事なのは、人生ゲーム2に行かない事なんじゃないかと思ったんです。そのために必要なのが、マインドセットの破壊と書き換えです。
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