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グリーンファイナンスの基本的な考え方

日本人は、基本的な考え方を理解していない。

欧米先行のこのビジネスに参入するには、彼らの基本思想を理解しなくてはならない。

日本人は、良く、チェックリストみたいなものや、規制などを求め、それに従うか否かでグリーンと言えるかを考えたい傾向にある。情けない。それだと欧米にいいようにやられるだろう。

グリーンファイナンスの代表格であるグリーンボンドは、ICMAという日本証券業協会の国際版のような所が出すグリーンボンド原則に従うことでグリーンボンドとされているのが一般的なのだが、原則はミニマム規定の思想であり、原則に沿っているかは、市場が決定するというメカニズムなのだ(これがわかっていない)。実際グリーンボンド原則だけみてもあまりに獏としていて、個別のグリーン性の判断はできない代物だ。

なので、グリーンと言ってよいかは、欧米の先行事例を調べて、各種検討会などの意見を踏まえた上で、市場の空気を読みながら、日本から世界に向けてこれをグリーンファイナンスと主張しうるかを考えることになる。

この基本構造を全く理解できていないから、日本からは、独自のロジックで次々変な?グリーンファイナンス(正確には、姉妹関係にあるソーシャルファイナンスが特に酷い)が生まれている。これでは世界から置いてきぼりを食らってしまう。

私は、何も欧米に服従しろと言っているのではない。基本的な構造を理解し、必要な情報を収集した上で賢い判断をしてほしいだけなのだ。



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