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[つぶやき] 親族内での戦争、被曝体験の継承について話した8月14日。

来年で終戦から80年を迎えます。私は戦争体験がありませんが、今年は祖父母の戦争体験の継承について深く考えさせられています。私は子供がいませんが、祖父の原爆体験を甥や姪に伝えていかなければならないという気持ちが強くなっています。

しかし、自分一人では祖父から聞いた話を十分に伝えられる自信がありません。書き留めていないため、聞いた話も次第に忘れてしまっています。

もっと祖父の話を聞きたいと思った時には、すでに祖父は年を取り、認知症が始まっており、話を聞くことができる状況ではありませんでした。

そこで、祖父と一緒に住んでいたいとこと、祖父の話の継承について話し合ったところ、いとこも私と同じ気持ちを抱いており、一緒に家族の歴史として記録に残していくことを決めました。それが今日、2024年8月14日のことです。

いとこも、年を重ねるにつれて、被爆地で被害者としての立場でしか教育を受けてこなかったことに対する違和感を感じていました。

また、祖父からの原爆体験は、主に祖母から聞いていたこともありました。当事者である祖父は、あまり話したがらなかったのです。

さらに、祖母は穏やかな性格の人でしたが、原爆体験について話す時には、日本が加害者としての立場についても強く言っていたことを、いとこから初めて聞きました。

ちなみに、祖母は当時、機密文書をタイプするタイピストとして働いていました。当然ながら、機密事項について口外することはできず、内容も知りませんが、10代だった祖母がそのような情報に触れていたと考えると、複雑な気持ちになります。

祖母は初めの頃、空襲警報が鳴ると防空壕に避難していましたが、次第に「どうせ死ぬときは死ぬ」という気持ちになり、避難しなくなったそうです。そして、そのことで大いに叱られていたそうです。

まだまだ、いとこと話し足りないことがたくさんあるし、他に勉強不足なこと、他の視点での先の戦争など、あげたらキリがないけど、とにかく聞いたことを文字にしていこうとだけ決めました。

そして、甥っ子や姪っ子たちに伝えるために、私の母についてもデジタルで残していきたいなとも考えています。

私が大人になって思うのは、会ったことがないご先祖様ってどんな人たったの?ということ。

口頭で伝えていっていたものも、今後はデジタルで残して子孫に残していく時代になっていくのでしょうね。

お盆の時期だから、いつも以上に考えてしまいます。



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