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【じーじのもろもろ】林野庁頑張ったね⁉

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉

じーじは一昨年のnoteデビュー後まもなく「気候変動問題の盲点」と題してCO2排出削減には熱心だけれども、CO2の吸収源である森林減少には注意が払われていないことを問題視してこんな投稿👇をしてきました。

日本は太平洋戦争で国土が焼け野原になりました。

燃料のために切り出して過剰に伐採してきた森林も丸裸になりました。森林資源再生のために戦後は「杉・檜」の大規模植林が行われたのです。

樹木はCO2と水に太陽の光エネルギーを取り入れてブドウ糖を生成して酸素を廃棄物として排出するという光合成で生長します。

何とも表現できない素晴らしい地球の恵みです。

伐採しても植林したら再生してくるので化石資源(石炭・石油等)のように何億年もかけて蓄積した資源とは異なり再生可能な資源なのです。

戦後の大規模植林のお陰で日本は森林大国と呼べるほどの森林資源を蓄積してきました。

しかし、残念なことに今はその先人が植林してくれた山を伐採した後、再植林されない山が7割もあるのです。※下記の「主伐面積 ー 人工造林面積(植林)」分の山が自然更新という名の下で禿山(ハゲヤマ)放置なのです。

2022年4月第1回森林小委員会資料より抜粋

何故こうなるのか? 

儲からないからです。
山主さんに再植林の資金的な余裕が生まれないのです。

自然の摂理に任せておけば何百年か先には禿山が森林に再生しているかもしれませんが、その前に土砂崩れで土壌が崩壊してしまうかもしれません。

今のところは伐採した後に放置していても日本全体の樹木の生長量が伐採した木材量を僅かに上回り、蓄材量が増え続けているので日本の森林はCO2の吸収量が排出量をわずかに上回っています。しかし、この状況もまもなく崩壊します。

森というものは、CO2吸収源として重要な存在であるだけでなく、生物多様性保全にとっても、自然災害を守る防災としても機能しています。林野庁は次のような機能があると紹介しています。

・生物多様性保全機能
・地球環境保全機能(CO2吸収源)
・土砂災害防止機能/土壌保全機能
・水源涵養機能(洪水緩和、水資源の貯留、水質浄化等)
・保健・レクレーション機能
・快適環境形成機能(気候緩和、大気浄化等)
・文化機能(秋の紅葉や冬の雪景色、日本の景色、みんな大好き)
・物質生産機能(樹木のカスケード利用等)

素晴らしい森林の機能でしょ!

こんな大切な山が禿山のまま、場合によっては再エネ最優先の掛け声で太陽光パネルが敷き詰められて上記8つの機能が棄損されています。

力のない林野庁が経産省・環境省を相手に伐採後(皆伐後)に7割の森林が再植林されていない状況の改善を求めてきました。

そしてようやく2022年8月10日付けで「J-クレジット制度における森林管理プロジェクトに係る制度の見直しについて」と題して制度文書の改定・施行が発表されました。林野庁が踏ん張ってくれました。

内容はIPCC(気候変動に関する国連の政府間パネル)ルールとは異なる日本独自の「再植林」評価制度です。

このJクレジットの英断が世界を動かしていくかどうかは分かりません。

だけど、木を伐採したら「再植林」して資源を循環利用するようにもっていきたいです。そのために「再植林」に対して経済価値を付けようという制度設計は日本人として誇らしいです。

内容について分かり易く解説するにはページが必要ですので今週末の「じーじは見た!」シリーズで解説しますね。そちらも読んでください。

頑張ったな!林野庁😊

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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