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【じーじのボヤキ】米国駐在の失敗談:何故か廊下にあったレバーを電灯のスイッチと思ってしまった⁉

(孫) じーじは、アメリカに何年いたの?

(じーじ)1991年2月から1995年1月までの4年間と2010年2月から2013年4月までの3年2ヶ月、合計すると7年2ヶ月間だね。

(孫) その中で一番の失敗って何?

(じーじ)恥ずかしくて言えないけど、じーじは間違って廊下の非常ベルを鳴らしてしまって消防車を呼んでしまったことがあるんだ。

(孫) その話、聞きた~い。

(じーじ)誰にも言わないでね。

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1991年2月、駐在して直ぐは、前任者が入っていたコンドミニアムの2階の一室に住んでいました。

(日本語では集合住宅はアパートやマンションと呼びますが、米国では集合住宅のことをコンドミニアムと言います。マンションはどでかい一軒家のことを言うようで集合住宅をマンションとは言いませんでした。)

前任者からちゃんと引継ぎをして電気会社の登録名も変えて何不自由なく住んでいました。

(水道は家賃に含まれているので日本のように請求が来るといった手続きは必要ありません。電気と電話、あとケーブルテレビの契約名を変更して生活していました。)

家族を呼び寄せるまでには別のところに引っ越すつもりでいましたが、まずは米国生活に慣れるために前任者の部屋を引き継げたのは、落ち着いて家族と住むところを探す時間ができて大変ありがたかったです。

前任者が、家具等も全部置いていってくれたから快適でした。

ところが、そんなある日、電気が全部落ちてしまったのです。
着任して1か月も経っていなかったのでどうしていいか分かりません。

大胆にもお隣さんに声を掛けて、部屋に来てもらい状況を見てもらいました。厚かましく、代わりに電力会社に電話までしてもらいました。

すると前任者が電気代を滞納して帰国してしまっていたことが原因でいわゆる電気を止められた状態になったことが分かりました。

でもお隣さんに流ちょうな英語(当り前か)で応対してもらいました。
懐中電灯を買いに外出して戻ってくるともう電気は戻っていました。

菓子折りをもってお隣の若夫婦に電気が戻ったお礼を言いました。

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それからひと月ほど経ったある夜、遅くに帰宅したのですが、2階の廊下が真っ暗だったのです。

「どっかに廊下の電灯のスイッチがあるに違いない」と思ってエレベータをおりてすぐの壁を手探りで探しました。

「あった。 さっすがー! アメリカは凄い! スイッチがレバー形式になってるわ。これなら暗くても直ぐにわかるぞ。」

私は、何の疑いもなくレバーを引きました。

ジリーン、ジリーン、ジリーン・・・・

廊下中に響く、明らかに「非常ベルの音」

慌ててレバーを元に戻したものの、音は一向に鳴りやみませんでした。

真っ暗な廊下を部屋まで1直線、こういう時は暗くても鍵穴に鍵がさっと入りました。すぐに隠れるように部屋に入りました。

しかし、廊下以上に部屋の中は耳をつんざくような非常ベルの音。

カーテンを開けて外を見てみると住人が外に出てきている。

こんなスーツ姿で家の中にいったらおかしいと思われる。直ぐにパジャマに着替えて外に出ていきました。

住人が「どうしたの?」とざわついているとそこに大きな音をたててファイヤーエンジン(消防車)のでっかいのがこっちに向かってやってきました。

「じーじさん!」と先日お世話になったお隣の若夫婦。

「あー、先日は、本当にありがとうございました。ところで、これはどうしたんですか?(私は理由を知っている!)」

「どうしたんですかねえ? 火事ではないみたいなので、非常ベルの誤作動じゃないのかなあ?」

沢山のファイアーファイター(消防士)たちが総出で何か一生懸命にチェックしているが、首をかしげている。音は止んで静かになりました。

「みなさん、もうお部屋に戻って大丈夫です。原因は分かりませんでしたが、火事ではありませんでしたのでどうぞご安心ください。」

消防士のかたが大きな声で住民に説明した後、消防車は帰っていきましたとさ。

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(孫) じーじ、悪いんだ~、悪いんだ⁉ 

(じーじ)そうなんだよ。でももう30年くらい前の話だから時効だね。

(孫) いけないんだー!

(じーじ)教訓としては、思い込みで行動してはいけないってことだね。当時は米国のスケールの大きさに毎日困惑していたからさあ、思い込みが強かったんだと思う。初めて降り立ったシータック空港から高速道路で北に向かう時に片道6車線の道路が現れた瞬間の米国のスケールの大きさに感動したことやファストフードの飲料カップの大きさ、エビフライ定食を頼んだらエビが12匹も入っていたレストランでの料理の量やらが日本とあまりにも違うから潜入感ができちゃっていたんだね。

(孫) せんにゅうかんって?

(じーじ)思い込みだよ。電灯のスイッチがレバー式なんておかしいと思うべきだったのに「米国ならありえるぞ」と思ってしまったことが失敗の原因だったね。 人には言わないでね⁉

(孫) ばーば! じーじがねえ・・・・⁉


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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