【じーじは見た!】後編:企業内IT部門に光が当たり始めたのか⁉
心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです。
企業内IT部門の企業内での地位が高まり、取締役や執行役員が出るのが当り前になってきたことをじーじの経験を交えならが話をしてきました。
取締役のスキルマトリックスにおいても「デジタル」や「IT」「DX」の知見・経験を問われる時代がやってきています。
企業内IT部門で働く人の流動化は他の職種以上の早さで進み始めていますので、IT技術者の領域では終身雇用からの脱却が既に始まっています。
本編は後編です。前編から読んでいただくと話が繋がります。
✅IT部門の役員人材の流動化が始まった⁉
じーじは、日米の成長力格差の大きな要素に企業内でのIT活用力の差はとても大きかったと思っています。
「標準化と全体最適」にITはとてもよくマッチします。
米国の発展はGAFAMに代表されるように標準化と全体最適からできたプラットフォームの発展とも言える訳です。
一方、日本の戦後復興の成功体験は「属人化・部分最適・長時間労働」の三種の神器が機能した終身雇用下集団の「企業ムラ」づくりの成功体験でした。
しかし、流石に日本企業も遅れの原因に気が付き始めました。ITの差です。
企業がグローバル化して海外に出ていくと、海外の企業は生産・販売・在庫といった企業の基幹システムを既製品で共通化・プラットフォーム化して使っていることに気が付きます。
ITがその企業でしか通用しない独自のものであるとグローバルでの情報連結の難しさに直面する訳です。
これを経験するIT技術者は、ある企業のシステムでしか通用しないアーキテクチャーであったりプログラムだったりの集合体ではなく、プラットフォームを使って業務をグローバル標準で再設計するスキルが身につきます。
このスキルは、どの企業に行っても通用する力なので、役員候補となるようなIT人材がどんどん現れ、流動化しています。
✅まずは、東芝の島田太郎さん⁉
島田さんはドイツのシーメンスの日本法人におられましたが、今や東芝の社長です。
詳しい話は、この記事を読んでみてください。
ドイツにはSAPというERP(Enterprise Resources Planningの略で基幹ジシステムパッケージを言う)で有名な世界企業があります。
SAP Japanの方が「もしもトヨタのIT部門が自分たちの基幹システムを標準化して、どの企業でも使えるものを提供するプラットフォームビジネス分野に出ていたらSAPを凌ぐ世界標準になっていたかもしれませんね。」と話をされていました。
日本人のムラ意識では発想できなかった「プラットフォーム」、今GAFAMの成功を見て日本企業の発想も変わろうとしています。
✅もう一人は小和瀬浩之さん⁉
小和瀬さんは、荏原製作所の執行役員をされています。
花王のIT部門を皮切りにLIXIL、資生堂と渡り歩いて、荏原製作所の執行役員に就任されました。
資生堂でグローバルICT副本部長に就任された後、僅か5か月で退社されたのは何かあったのかなと詮索したくなりますが、荏原製作所で執行役員に就任されていますのでこれからの活躍が楽しみです。
小和瀬さんがLIXIL時代に講演され、名刺交換させていただいた後でメールで情報交換して教えていただいたことで「標準化、標準化と簡単に言うが、標準化とは、米国の子会社にフィートやポンドを使うな、当社はメートルとキログラムが標準単位だと親会社のトップが米国子会社のトップに言う覚悟のことを言うのです。」ときっぱり言われた言葉がすごく印象に残っています。
こういった小和瀬さんのような方がロールモデルとなってどんどんIT分野の人材が流動化し、活躍の場が広がっていけば、日本の経営者ももっと「DX」の本質に気が付くようになるだろうなと思います。
標準化は経営トップの口先の建て前ではなく「覚悟」の問題なのです。
頑張れZ世代!
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