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辛かったら、逃げるという選択肢があっても良いんです。
大学の卒業式の後の学位授与の時間、
ひとりひとり教授がコメントを残す時間があった。
その中で、私が一番お世話になったゼミの先生が残した言葉である。
「まずは逃げず、とことん向き合ってみてください」
「だけど幸いなことに、人間はどうしようもなく辛いことから逃げるという選択肢を持つことができます。ですからまずは自分を大切に。」
意訳ですが()
私の大学の卒業式は3月下旬にあって、
次の週には大学院の入学式があった。
周りのみんなのほとんどは、新社会人になるところであった。
そんな人生の新たなステージに臨もうとしている我々に対する餞の言葉として、「頑張って」だとか「どんどん挑戦して」だとか「〇〇はこんな名言を残しています。だから君たちも〜」だとか、
いわゆる背中を押す類の言葉はいくらでも聞いてきた。
(それはそれでありがたく聞いています。)
「逃げても良いよ」と残してくれたのは、私のゼミの先生だけだった。
のちのち、大学院を休学する後押しとなった言葉でもあった。
私が大学院から距離を置いて数日経ち、
同級生がぶっ倒れて救急車に運ばれたと聞いた。
私はぶっ倒れる前にSOSを出せてよかったな、という気持ちが半分、
同期は復活して頑張ってんのに私は休学を選んだことへの罪悪感が半分。
働き方改革みたいな現代社会の動向を踏まえると、
研究室がブラックすぎるだろという話ではあるかもしれない。
一日中研究室に入り浸りが続く生活でも、
プライベートがなくても、お金に余裕なくても、
研究が恋人です♡楽しいです♡みたいな、
相当な変態しかサバイブできない場所だ(超個人の感想です)。
それが楽しいと思える人なら極楽の場所であろうが、
多くの人たちは忙殺され、目が死んでいる印象である。
心を亡くすと書いて忙しい、とはよく言ったものである。
内部事情を詳しく知らぬまま飛び込んだ身としては、
なおさら想像とのギャップに苦しむ日々だった。
心理系大学院はどこもこんな感じなのかな。
もう少しカリキュラムをなんとかした方が良いと思う。
学部のうちにもう少し模擬でカウンセリングの経験を積ませるとか
院での授業カリキュラムを前倒しで先やっちゃうとか、
とにかく学部時代にもっと苦労させる方が良いと思う。
熱意と覚悟を持っているかどうかを先にふるいにかけた方が
お互いのためではないだろうか、とかね。思ってしまいます。
とはいえ、辛いときに逃走しようとするのはそもそも人間の本能だし、
決して甘えなんかではないんだよ、と
自分にも言い聞かせたいし、
同じことで苦しむ人たちにも伝えたいのである。
Always look on the bright side of life.