感情は自分のだいじなもの

この間、こころをケアする講座で、モラルハラスメントの回がありました。
社会的にも問題になっているトピックですが、取り上げらる内容は、職場や夫婦間でのことが多いような感じがします。

私の場合は家族間、親やきょうだい、祖母や親戚などからでした。

講座中に精神的暴力についてのチェックシートを見ているときに、様々な記憶がよみがえってくる感じがしました。

その他にも、もし、それが可視化できるとしたら、あなたのハートはどんな状態でしょう、というワークがあったのですが、想像することさえヘヴィでこわいと思いました。

モラルハラスメントが及ぼす影響や色々なことについて学び、受けて良かったなと思いながら講座を終えたその日の夜に、自分の中にある開けてはいけない箱のふたが少しずれて、そこから、あるとわかっていても出せなかった感情が噴き出てきてしまう事態が起こりました。

何年かぶりに、夜中に発狂してしまいそうなほど感情が暴れ、おいおいと泣きました。
あまりにも感情が乱れると、ひとって廃人みたいになると思います。
自分の中の希死念慮に久しぶりにこんにちは(こんばんは？)してしまったりします。

長期にわたり苦しみが続き、何度もくり返された程、そしてそれを表現することが許されなかった場合に、どんどん圧が強まり自分の中のブラックボックスに溜まっていくのだと思います。

これが一度に噴き出たら、自分は壊れる、と思うと思います。
なんとか、最悪の事態にならずに次の日をむかえることができたのですが、感情が出てくる苦しみは続きます。
歯をみがいてる時。お風呂に入っている時。寝ようと布団に入った時。
沸き出てくるみたいに、記憶や感情がランダムにあらわれ来るので苦しいのです。
頭も少しぼーっとしてこころもとない感じがして、むずかしい事が考えられません。

かなしい気持ちで次の日も過ごし、その次の日も、ふたがズレて、そこからこの感情と記憶が勝手に出てきてるだけだろうけど、一体これがいつまで続くのだろうと思いながら、夜布団のなかでなかなか寝付けずにいました。

自分の中から出てくるものをただ見ながら眠ろうとしていたその時、ふと、これは大事な自分の感情なんだと思いました。
それは私にとっては新しい感覚で、悲しみや憤りがこみ上げてきて苦しいから、自分の感情を敵扱いしていたけど、やっとマヒから解放されて自分の感情を感じられるようになったんだ。
それは戻ってきた私の大事な感情なんだと、布団の中でまるまりながら思いました。

ポストトラウマティックグロウスという言葉がありますが、トラウマを受けてもサバイブし、進化するわたし達はやさしさを手に入れて、成長するという事だと思います。

人知れず悲しいめに遭い、打ちのめされても生きてきた事は、例え表彰されたり誰からも讃えられなくても、何にもかえがたく素晴らしいことだと私は思っています。
少し嬉しくなって、お世話になってるセラピストさんに、冬至を前にひと皮むけそうです、とメッセージを送りました。
どうか私やあなたが、こごえてしまった心をあたためられるような環境で過ごせますように。

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