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最適解を見つけるために!大切なクライアントの事業承継
【Level49】
こんにちは、経営理念と経営計画で中小企業をサポートする税理士の菅谷(すがや)です。
15年以上のお付き合いがあるクライアントが、来年を目処に廃業を予定しています。何年も前からM&Aを検討していたものの、なかなかうまく進まず、少し立ち止まっていた時期もありました。しかし、今年に入り、取引先であり私のクライアントでもある社長がその事業を引き継ぐ形で話が進みだしています。
このプロジェクトでは、私が中心となって双方の意見を調整していくことになりました。まるで結婚式の仲人のような役割です。私のミスがあれば、どちらかに大きな不利益が生じてしまうかもしれません。そのため、慎重に情報を集め、確実に進める必要があります。
「何をすればいいのか分からない」という両社の不安に対して、まずはタスクを整理し、進むべき道を明確にすることから始めました。タスクを一つ一つ見える化することで、不安が軽減され、安心感が広がります。
具体的に行うべきこととしては、
基本合意書の締結
デューデリジェンスの実施
譲渡契約の締結
関係者への説明
従業員の引き継ぎ
債務の処理
その他
こうした段階を一つ一つ確実に進めていく必要があります。そのために、時には専門家に助けを借りながら、しっかり進めていきます。
この案件で大切にしているのは、「どちらが得か」を考えるのではなく、お互いにとって最適な解決策を見つけることです。それぞれの目標や希望をしっかり把握し、そこに向かって調整していくことが肝心です。
M&Aや事業承継は、単なる契約書のやり取りだけではなく、企業の文化や人間関係、取引先との絆が絡んでくるものです。そのため、どちらの立場も尊重しながら、最良の結果を導くために尽力しています。長年の信頼関係を築いてきたクライアントからの依頼のため、慎重に、かつ確実に事業承継を進めていきたいと考えています。
中小企業の経営者の皆さんにも、「いつか自分の事業をどう引き継いでもらうか?」といった悩みがあるかもしれません。私たちが何をすべきかをしっかり見定め、事業を次に繋げるための準備を進めることが大切です。
最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m