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「射撃訓練で難聴に」自衛官の職業病
現役の1尉が「射撃訓練で難聴に」陸自隊員が国を提訴したという。
北部方面総監部の50歳の1尉が、国が隊員に対する適切な予防や対策をせず、安全配慮義務を怠ったと主張。遮音性能の高い耳栓を十分に支給せず、耳栓の着用を徹底するよう啓発しなかった上、必要な聴力検査の実施を怠ったとして、慰謝料など約9200万円の支払いを求めている。
『長年の射撃訓練で難聴になったのは、装備品や健康診断が不十分だったからだ』と、陸上自衛隊の現場幹部の男性がそう訴え、国に慰謝料を求める裁判が14日、札幌地裁で始まる。男性が「まずはこの問題を知ってほしい」という。
中村1尉は1993年に入隊し、射撃や装甲車の操縦など激しい騒音が伴う任務に当たってきた。
聴力の異常に気づいたのは97年ごろ。
射撃訓練を監督した2021年に症状が悪化し、その後、両耳の難聴が公務災害と認定された。
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隊員に支給される耳栓は粗末なもので、84ミリ無反動砲の射撃訓練では「日常生活で聞いたことがないほど」という大きな音と衝撃にさらされた。
訓練後は「プールで水が入ったような耳の閉塞(へいそく)感」や耳鳴りが続いたという。
隊員は訓練中、号令に従って動作するため、耳栓が外れてもつけ直すことにためらいがあった。
騒音が聴力に与える危険性も、隊内では十分に共有されていないという。
難聴の自覚症状がある隊員を他にも多数知っているという中村1尉。
「若い隊員のためにも声を上げないわけにはいかなかった」というのが主張らしい。
確かに自衛官の職業病に「難聴」はあると思う。
若くても特科の隊員は耳が悪いのが居たし、元自衛官の隊友会とでは「え!?」「あっ!?」と聞こえないという感じで聞き返す人や大声で会話している姿は当たり前であったりする。
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小銃射撃で耳栓しないと、耳が「きーーーん」ってなるし、普通科出身の人も難聴が多いなって感じもするし、特科の隊員も難聴は多い気がする。
機甲科の戦車はヘッドセットをしているから・・・と思っていたが大声の人も多く・・私も実は難聴気味なのである。
会話していても声が聴こえないことは多々ある。
声が小さいなと思うことは多い。
テレビの音も大きくすることが多い・・・。
この話・・・身に覚えのある自衛官、元自衛官きっと多いはず・・・。
自衛官の職業病に「水虫」って入れて「補償」をって言ったら「清潔にしていないからだ!」って言うだろうけれど、難聴って耳栓だけじゃないと思う。
対策って大事だし、将来にわたって難聴を抱えて生きるのって辛いのは間違いない。
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