映画「人間の條件」に観る日本軍の対戦車攻撃
映画『人間の條件』は、日本映画。原作小説の全6部を3本の映画作品としたトリロジー構成で、1959年から1961年にかけて公開された。
左翼の五味川純平の同名小説の映画化作品である。
五味川純平の「ノモンハン」は私が昔よく読んだ小説であった。
映画「戦争と人間」でも「人間の條件」と似たような対戦車戦闘が描かれている。
戦闘シーンは陸上自衛隊の協力を受け、北海道内の自衛隊演習地内で撮影された。
私には見覚えのある風景がたくさんある。
遠くに恵庭岳も写っていたりする。
劇中に登場する九九式短小銃には、分解清掃や戦闘の場面では同自衛隊から貸し出された実銃が使用され、射撃の場面では空包を使用している。
戦闘シーンでは同じく自衛隊の協力でキャリバー30の機関銃が登場する。
ソ連軍との戦闘シーンでは、草で擬装されて輪郭を隠したM4中戦車がソ連軍戦車として登場している。
このソ連軍戦車部隊を演じているのは北恵庭駐屯地に駐屯していた103戦車大隊、現在の72戦車連隊である。
主演の梶上等兵を演じた仲代達矢は戦車が頭上を通過するシーンは怖かったと後に語っていた。
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