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ランチ「老害で消えた店」
今は無くなってしまったけれど、以前近所には安価なお店があった。
NPO法人の店で・・・詳しいことは言えないけれど、安価でとても助かった。
クリームシチューとかもあって良かったけれど、いつもある訳じゃない。
料理の食材の野菜とかも作っているようで、新鮮な野菜はいいのだが、白菜がたくさんあったらしく・・・・。
どんな料理にも白菜が入っていた。
私はそんなに好き嫌いはなかったし、あっても食べる。
しかし・・・ここの店で白菜を尋常じゃないくらい白菜をありとあらゆる料理に入れるものだから・・・・白菜が苦手になってしまった。
白菜の味が・・・・・狂気染みた感じで・・・・。
クリームシチューにも大量に入るようになって・・・・お店にしばらく行けなくなったくらいだった。
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しばらくして、久し振りに店へ行くとガラッと変わっていた。
従業員も様変わりしてたり。
ここの店は当時、「おやき」「ケーキ」とかも売っていた。
確か100円くらいだと思う。
いつも混んでいたが、ある時から急激に老人が増え、いつも老人が占拠するようになってしまった。
食事もせず、コーヒー1杯で老人達が集会?みたいに毎日いるのだ。
ある日店へ行き席に座り、雑誌を取りに席を離れると、その席の椅子が無くなっていた。
老人の集団の一人が席を持って行ってしまったのだ。
老人の集団は席の椅子を動かし集団で固まって他の客が座れないようにするのだ。
何かの営業妨害とかかな?と思うようになった。
店の人も売り上げは減り、常連客も来られず困っていた。
老人の集団を拒否したり退去させたり出来なかったのだ。
以前は近所の女子高校生が女子会のように居たりしていたのに今は老人会の場となり、若い人は敬遠するような店になっていた。
一日中いるらしく、騒がしいし席も無いので老人以外の客はいなくなった。
ほどなくして安価な店は閉店した。
そりゃそうだ、コーヒー一杯だけで売り上げも無く老人が毎日占拠して、他の客の椅子も奪うのでは客も減るし店に入ることもできないのでは無理もない。
「老害」ってこういうのも言うのだろうなと思った。
安価である程度広くて、長く居ても文句も言えない・・・言っていたかも知れないが変わらなかったのかも知れないが、とても残念であった。
当時顔見知りの店長に偶然会った時に聴いたら、やはりあの老人達のせいで売り上げも減り客も減り、家賃も従業員の給料も払えなくなり、食事のお客も減ったことから食材とかも・・・・かなり厳しい経営状態になってしまったのだとか。
「嫌がらせみたいだった」とぽつりと言ったのがとても気になった。
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