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ラーメン好きのひとり言「カレーラーメン」

私が人生初でラーメン屋のカレーラーメンを食べた日のことはよく覚えている。
カップ麺でのカレーラーメンは食べたことはあっても、ラーメン屋のカレーラーメンは食べたことが無かったからだ。

あれは地下鉄自衛隊前駅の中にあった食堂・・・今はその食堂は無いので書いておきます。

自衛隊、真駒内駐屯地の前にある地下鉄駅なので「自衛隊前駅」なのだ。

そこの食堂で「カレーラーメン」なるメニューを初めて見た。
「おお、いいね食べてみよう」と軽い気持ちで券売機で買った。

セルフサービスで番号を呼ばれて自分でテーブルまで運ぶ。
カレーラーメンの見た目は・・・醤油ラーメンにカレーぷっこんだ感じ・・・。
ここは食堂でカレーライスも出しているし、ラーメンも出している・・・嫌な予感がした。
私は醤油ラーメンが嫌いで決して食べないのだが・・・。

一口食った超まずい!!!!!

そりゃそうだ、ラーメンにカレーぶっこんだだけのカレーラーメンなんだから・・・。

控え目に言って「残飯だね」だった。

そんなカレーラーメン初体験をしたものだから、カレーラーメンは無いなと思っていた。

当時、よく通っていたラーメン屋の支店がすすきのにオープンしたという。
そこの店、午後10時に開店して朝の8時に閉店するというすすきのならではの営業スタイルだった。

でもさ、地下鉄の終電の関係もあるし、朝早くからラーメンはね・・・。
でもうっかり「すすきの店にも行きますよ」と社長とうっかり約束してしまった。
近所の本店のラーメン食えるのにわざわざすすきのまで深夜から早朝にラーメン食いにって・・・かなり後悔した。

約束は守る男の私だ、早朝5時頃、自転車を漕いですすきのまで行った。
お店はかなり小さく狭かった。

社長は私の顔を見て驚いていた「こんな朝早くにすすきのへ来たんですか?」と「約束したからね、ここでしかないメニューは無い?」と聴いたら「カレーラーメンがあります」と言われた。

当然、以前経験したカレーラーメンを思い出した。
「・・・・・そう、せっかく来たんだしそれにしよう」と券売機で当時は1000円だったカレーラーメンのボタンを押した。

カレーラーメン・・・またラーメンにカレーぶっこんだような代物じゃないよね・・・社長ラーメン愛はあるからきっと大丈夫な・・・はず。

期待は無く不安しかなかった。
店内には仕事帰りのホスト風の若い男性が派手な格好でわいわい話をしていた。

私は完全に場違いの空間に居る。
さっさとラーメン食って帰ろう、不味ければ残してでも帰ろうと決意した。

カレーラーメンが運ばれて来た、社長が自信ありげに「どうぞ」と言った。

見た目は以前食ったカレーラーメンとは全く違いカレーをぶっこんだものではなく、スープにカレーが入ったようなカレーのいい匂いが食欲を沸せた。

おそるおそる一口すすった・・・・・・・美味い!!超うまい!!!

ラーメンは鶏白湯の味噌ラーメンをベースにカレー専門店の調合したカレーパウダーでスープを作った超ハイレベルのカレーラーメンだったのだ。

カレーラーメンの認識が覆された一瞬であった。

後に本店でもメニューとなり、特別な日には食べている。
特に入院生活を終えて真っ先に食べるのが猛毒の至高のカレーラーメンと決めているのである。

今はかなり値上げしてしまってなかなか食べられない高級品だが・・・。

ちなみにすすきの店は火事で焼失してしまい現在はない。

カレーラーメンを食べたことのない方、札幌へ来たらスープカレーみたいな高いカレーもいいですが、カレーラーメンもお勧めします。

ただ・・・・中には・・・アレなラーメンもあるので・・・。

勧められるのはこの店のカレーラーメンだけですが・・・・・。


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