自衛隊怪談「地雷」
この怪談は書くのをためらわれた。
かなり自衛隊の闇を描くことになるからだ。
それこそ地雷のようなもので「地雷を踏んだらサヨウナラ」だ。
地雷・・・・演習では戦況現示として盛り土にスズランテープや木っ端が置かれて地雷原を現示している。
実際踏んで爆発なんてしない。
でも・・・踏んだら心が破壊される地雷が自衛隊にはある。
しかも現示じゃなく現実にあるのだ。
地雷はどんな隊員でも埋設する。
地雷埋設しない隊員は病院へ行って診て貰う必要があるだろう。
地雷を埋設に行く時は「地雷埋設に行って来ます」と言い戦車の土工具の「円匙(えんぴ 剣先スコップのこと)」を取り外し携行して藪の中へ、手には「運行指令書」と呼ばれる「糞紙(トイレットペーパー)」を持って消えて行くのである。
地雷とは大便のことである。
地雷のように埋める、演習場では穴掘りもたくさんするし、いろんな部隊がひっきりなしに訓練をしている。
便所なんてそこら辺にない。
野糞である。
そんな地雷がいたるところに埋まっているのである。
踏めば・・・・・・・・心が折れてしばらくは落ち込み士気が落ちて戦闘に大きく影響するであろう。
この話で面白いエピソードもいろいろあるが、今は書きたくない。
いや、書いていいのか・・・・怖い話なのだ。
怖いけれど怪談じゃない?
たまにはこんな怪異談もいいでしょう。
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