映画にもならない私たちのこと 1
人生で初めて、人を深く愛した。
大好きになって大嫌いになって、
最後は大好きが残って離れた。
幸せな思い出と、好きと後悔のミックスジュースで泳いで溺れている23歳の女、私。
なんだろう、、
今言えることは、今も本当に好きだということ。
だけど、もう一生会えない、
会ってはいけないということ。
あいつの中に、私はもういないということ。
初めて会ったのは、カラオケモコモコ下北沢店。
私の元バイト先で、親友とあいつのバイト先。
私たちのキューピットは親友だった。
第一印象は、「嫌なとこが無い」だった。
すぐに、好きだった。
それから5日後、
会うのが2回目で向こうの家に行った。
2023年6月4日のバイト終わり。
少しお酒を飲んで、少し会話をして、一緒に寝た。
緊張して寝むれるわけが無かった。
あいつは、私にすり寄ってきて、頭をなでたり顔を触ったり、甘い言葉をかけた。
あの時、キスもしたことが無ければ、
もちろんsexもしたことが無かった私は、はぐらかしながら、必死に心臓の音をかき消していた。
5日。昼過ぎに起きて、寝ながら、
抱きしめられながら会話した。
あいつ「すきだよ~」
私「「ありがと~」」
「すき?」
「「すき~になりたいけど、
遊ばれるのも傷つくのも嫌なんだよね。」」
「遊びじゃないし傷つけないから、
すきになってほしい。」
「「じゃあなるね。どうしたいの?」」
「一緒にいたい。」
「「じゃ一緒にいるか!」」
「いいの!?」
「「彼氏ってこと!?」」
「そ~だね~!」
私たちらしい、ぬるっとした始まりだった。
今思い返したら、長続きするわけが無い始まりだった。
しっかり目と目を合わせて、向き合って座りながら、緊張が相手にもろに伝わりながら、対話をして始まるべきだった。
何故一度会っただけなのに、
出会ってから1週間もたってないのに
好きだと言えるのか。
まあ、訳が分からないのが恋なのか。
始まりは終わりの始まりだなんて、
そりゃそうだろと思っていた。
そりゃそうだけど、そうなりたくないと思った。
今までの好きとは違うと思った。
何故一度会っただけなのに、
出会ってから1週間もたってないのに
そう思ったのか。
恋は全く訳が分からない。
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