世界が終るまでは*

あなたとわたしの関係は
まるで不思議な世界線だ

絶望の中にいるときでも
闇に沈んでいるときでも
深い沼に落ちたときでも

あなたの仕事がうまくいったり
あなたの周囲が順調に回ったり

ただそれだけのことに
ただそれをあなたから
わざわざわたしにまで
連絡して伝えてくると

わたしはこの世界に一筋の
光を見い出してしまうのだ
わたしの暗い瞬間にいつも
タイミングよく手を伸べる
それはなぜかいつもあなた

世界が終るまでは
きっといつまでも
あなたとわたしは

すごいねと言うしかないわたしに
あなたがいつも教えてくれるのは

わたしはあなたを必要としている
世界が終るまでは
でもわたしは何となく知っている
あなたもわたしを必要としている
この世界が終るまでは

*「世界が終るまでは…」  WANDS(1994)