就活で「バーテンダーになりたい」と言った人の話。~就活回想記3~
今回も今回とて、バーテンダーの「バ」の字も出てきません。
悪しからず。
前回書いた、「ゆるゆる企業説明会参加」から2年が経とうとしていた。
大学2年生の時は別の大学への編入を考えていて受験勉強と大学での勉強に追われて就活のことは全く考えていなかった。
そしてその夏、編入試験で不合格になり真っ白な状態で日々落ち込んで生きていたら3年生になった。
と同時にコロナが広がった。
3年生の前期は学校に行くこともなく、下手をすれば一週間家から一歩も出ないままの引きこもり生活を送っていた。
大学の講義は「オンライン」とは名ばかりの「課題出しとくから週に一回提出してね」方式。(演習系の講義が多かったため)
毎日やることもやる気もなく過ごしていた。
しかし3年生である。
このころにはすでに「大学院進学」は考えていなかったため進路的には「就活」一択。
そしてこのころには「化学」に飽きており、理系なら希望が多い「研究職」は絶対嫌だと思っていた。(というか、多分向いてない。)
5月ごろからは大学側からも「就活の仕方」とか「インターンシップに行こう」みたいなメールが届くようになった。
「就活」の「し」の字もよくわかってなかった私はとりあえず大手就活サイトである「マイナビ」に登録した。
すると来るわ来るわ、毎日のように。「インターンシップに行こう!」みたいなメールが。
何となく目を通してなんか一番広く浅く情報を手に入れることができそうな「マイナビ WEB EXPO」に参加をしてみた。(無料だったし。)
これはオンライン上で参加できるイベントで、タイムスケジュールが決まっていて、たくさんの企業が30分ほどの企業紹介、インターンシップ紹介、質疑応答などを行ってくれるもの。
オンライン回線の都合上、座席(見られる人数)には限りがあるので、興味のある企業は前もって参加予約ができる。
時に興味がある企業、などなかった私はとりあえず名前を聞いたことのある企業の予約を取っていった。
確か、雪印メグミルクとか博報堂とかグンゼとか。
当日予約を取っていない企業の説明も空きがあれば参加できるのでJINSとかも見た。
業種は決まってなかったので様々なところに参加してみた。
内容は簡単な企業紹介とインターンシップの開催や参加方法だった。
私は何となく興味のあった「ウェディング業界」のワンデーインターンシップに参加予約した。
で、その会社はIKKだったんだけれども。
そもそも私のやる気がなかったからか、オンラインだったからか、あまり面白くなかった。
内容はまず企業の説明を細かく聞き、5人くらいのグループに分けられて話し合いをさせられるやつ。
私のグループには男性も女性もいたし、大学1年生の子もいた。
2時間くらいで終わるものだったが、PCの画面をずっと見るのは疲れた、みたいな感想しかなかった。(本当にやる気がなかったm(__)m)
で、コロナかというのもあり、どこも似たり寄ったりなオンライン方式だったため私は「この夏は就活しない!」と決めてしまった。
そもそもやる気が乏しかったことに加えて、私は企業を選ぶときその企業で働く人の雰囲気や人柄など『行って、会ってみないと分からない』ことが知りたかった。
そのため、コロナ下でのオンライン就活(インターンシップ)をしていてもあまり意味がない気がしたのだ。
で、コロナが一時収まったこともあり、「一人ならいいだろう」と県境を出ないほどの一人旅(日帰り)を毎週のようにしていた。夏休みだったし。
その時の記事はこちら↓
この記事にもその時の心境を書いてます。(繰り返しになるけど)
でもまあ、今振り返って考えてみると思いっきり現実逃避してるね。
この時は「就職先」も探さないといけないし、「研究室」も決めなきゃいけなくて先が見えないことに不安になって、結構精神的に不安定だった。
結局「自分探しの一人旅」で何か将来につながるものを見つけたかと言えばそんなことはなかったんだけど楽しかったです!(笑)
で、話を戻すと「WEB EXPO」でたくさん企業を見たけれど、今はあまり覚えていない。
しかし、印象に残る企業はあったし、学びもあった。
印象に残ったのはJINSだ。あのメガネショップの。
特に予約参加したわけじゃなく期待値も低かったからだろうけれど人事の人の話がべらぼうにうまかった。
結局参加はしてないけれど気が付いたらJINSインターンシップ公式LINEを友達追加していたくらい。
あとは博報堂の人事の人は「THE☆陽キャ」みたいな超おしゃれなイケメンさんとキャリアウーマン系美女さんだった。
逆にディズニーランドの運営企業であるオリエンタルランドの人事のお兄さんは「本当に夢の国を作っている人か?」ってくらいお堅く静かで淡々とした人だった。(多分裏側ってこんな感じなんだろうなと思った。)
とりあえず、何が言いたいかというと「人事の人はその企業を表す顔」であって、「話の内容」よりも「その人事の人の印象」が企業の印象になりやすいということ。
だから企業の人事の人は自分の印象が企業の印象になることを知っておくべきだし、企業を選ぶ側も人事をしっかり見たほうがいい。
その人事の人と仲良くなれなさそうであれば、その企業は自分には向いてないと思った。
という学びを得た回だった。
まあ、後、(私の場合は、なのかもしれないけれど)この時期にあまり根詰めて就活しなくてもちゃんと就職先が決まった人がいるってことは覚えておいてほしい。
休みも現実逃避も必要なんだよ。