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ふらっと旅に出てみた。~in 山形県高畠町~②
思い立ったが吉日でふらっと旅に出た。向かった先は山形県高畠町。
前回までの記事はこちら↓
亀岡文殊堂を後にし、次は全国でも珍しい犬や猫を祀る神社『犬の宮』『猫の宮』を目指す。
Googleマップをスマホで開き、目的地を入力、経路を表示して自転車にまたがり、いざ出発。
亀岡文殊堂から車で9分。徒歩で56分。
Googleマップの経路案内を使うときはいつも『自転車でかかる時間は徒歩の時間の大体半分』と思っているため、30分弱かな、考え経路通りに進む。
山に沿ってぐるりと回る形で進んだ先に犬の宮、猫の宮はあるらしい。
と、ここで『Oh....』となる事案が発生。
忘れていた。Googleマップは「徒歩で移動」にするととんでもない道を案内し始めるのだ。久々に使ったので完全に失念していた。
と、言うわけで「進め」と言われた道は田んぼの中をまっすぐ通る、舗装されていない道。多分田んぼの持ち主の方などが軽トラなんかで通るような道だ。
「ここを行くのか―…」
なんて思いながら無理はしないように自転車で進んだ。
やっと道路らしきところに出てすいすい自転車で進む。
大きな道路からわき道に少し入ったところに気が茂った小さな丘みたいなものが見えてくる。
Googleマップの示す場所はここだった。
自転車を止め、『犬の宮』と書かれた石碑の横の階段を上る。
前日の雨のせいか階段が少し濡れていて3回ほど滑りそうになった。
上り始めると二つの鳥居の奥に小さなお宮が見える。
犬の宮である。
お宮には参拝者の愛犬たちの写真などがぎっしりと張られていた。
そもそも『犬の宮』とは昔ここらの村人を荒狸から救った犬を祀った神社であり、安産と無病息災の神としても知られ、愛犬の健康と供養に訪れる人も多い。
由来をかなりざっくりとさせたので興味がある方は下のリンクから見てみてください。
たくさんの写真とともに『今までありがとう』や『虹の大橋でまた会おうね』などのメッセージも多数あり、メッセージも多数あり、思わずしんみりとしてしまった。
お参りを済ませ、近くにある『猫の宮』へ向かう。
『猫の宮』は『犬の宮』の階段を下りて伸びる道をさらに少し奥に進むと見えてくる。
こちらの『猫の宮』は『犬の宮』ほど階段もなく小道の横にあったよ、くらいの感覚で入った場所にあった。
猫の宮。
こちらの『猫の宮』は先ほどの『犬の宮』で祀られた犬に成敗された狸の怨霊が大蛇の姿になったものを倒し飼い主を守った猫を祀った神社である。
昔は養蚕の神として祀られていたが現在はペットの神としても祀られており、ペットの健康祈願や供養などで訪れる人も多い。
由来を詳しく知りたい方は下のリンクからどうぞ。
こちらも参拝者の愛猫の写真でいっぱいだった。
私の実家には今は亡き犬が1匹と小さいころからいて今は亡き猫や帰ってこなかった猫、現在もいる猫を合わせて6匹の猫がいる(いた)。
昨年突然死した猫もいてまだ完全に立ち直れていない部分もあったからか、お参りしながら涙があふれた。
これまで一緒に過ごした一匹一匹の顔を思い浮かべながら少し長めにお参りした。
お宮を出てすぐの小道に咲いていたアジサイがとてもきれいだった。
ちなみに、この『猫の宮』の由来を読んだとき「なんか似た話知ってるぞ」と思い帰宅して調べて持たところ『猫絵十兵衛 御伽草子(永尾まる)』という漫画の1巻に似た話が描かれており、『出羽の猫の宮』という言葉もあったことからおそらく作者の永尾さんもこの『猫の宮』を調べてそのお話を描かれたのではないかと思う。(出羽:昔の山形県と秋田県あたり)
こうして少しすっきりした気持ちで『犬の宮』と『猫の宮』を後にし、帰るために高畠駅に向かった。
帰りも自転車をこぎながら田んぼや空を眺め、味わいながら進む。
行よりも晴れ間が見えていて心地が良かった。
実は自転車を借りるとき「雨の予報ですけど、大丈夫ですか?」と言われたのだが私には絶対に降らない自信があった。
なぜなら、今までこのように私が目的をもって寺社仏閣を訪れるときは、どんなにひどい雨予報でも降ったことがないからだ。
今回もそれがまた守られていてよかった。(雨だったら歩きかなーと考えていた。)
そして高畠駅から電車に乗り、家路についたとさ。
おしまいおしまい。
またふらっと、旅に出たいな。気が向いたら。
そういえば亀岡文殊堂ではうぐいすが鳴いていて、猫の宮と犬の宮ではセミ?みたいな声がしたなあ。季節感がわからなくなるよなあ。
おまけ
高畠駅の外装はお城みたいできれいです!また、駅の中に温泉があってサイクリングの後の汗を流して帰ることができるのでけっこうおすすめです。
(今回は温泉は使用していませんが…)
高畠駅。
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