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「野犬のイブ: だからわたしはここにいてあげる」とよだみちよ・とよだきみえ

野犬ってどういうイメージありますか?
吠えて、攻撃的で、保護されたところで、人には慣れない……。
そんなふうに思われがちかもしれませんが、野犬だって、こちら側が怖いんですよね。
知らない相手はお互い怖い。

元野犬との暮らしってどんなもの?
「知る」ことから歩み寄ってみるのはいかがでしょう。


この子と仲良くなれるかな?
ペットを飼う際、ペットショップやブリーダーさんから来た子でさえ、そういう不安はあると思いますが、元野犬だったらなおさらです。
人間に慣れておらず、最初から不安を抱いている子に寄り添うのは、根気のいることだと思います。
 
一方、元野犬にとっても、全てが初めての経験だから、怖いことだらけ。
人間が安全な相手なのか分からないから怖い。
撫でられたことがないから、触れられるのも怖い。
やったことがないから、リードをしてのお散歩だって、怖いんですよね。
 
そんな子たちも人間とのふれあいの中で
「人間と一緒に暮らすのも良いかもね」
そう、思ってくれたら良いなと思います。
 
人との接し方を知らない元野犬のイブが、少しずつ人の生活に馴染んでいく姿を、優しいタッチで伝えてくれる実話を元にした絵本。
元野犬と楽しく暮らすための説明も巻末にあり、参考になります。
 
「犬、猫と人間が同じくらい幸せな社会が近い将来、来ることを祈って」
という著者のメッセージが、多くの人に届くことを願ってご紹介。

<こんな方にお薦め>

・犬を飼いたいなと思っている方
・犬好きさん
・ペットとの暮らしを大切にしたいと思っている方
・社会問題に興味のある方などにもどうぞ。


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