百物語31話目「強い神社」(実話怪談)
私の町に台風が来て、ひどい被害にあった年があった。
どれくらいひどいかと言うと、町内にある4つの神社のうち、三つの神木が倒れて、社を破壊したのだ。
小学校敷地内の神社も神木倒壊でやられてて、それは見に行ったんだけど、昔馴染みの社が凹んでいる姿は辛かった。
で、唯一、その破壊を免れたのは、うちの近所のO神社。
私はさ、O神社だけが残ったって聞いて、さもありなんって思ったんだよね。
だって、O神社がめちゃくちゃ強いのは噂で聞いていた。
神社の斜め前には寺があるんだけど、見える人が見ると、その寺目掛けて火の玉がひゅんひゅん飛んでいってるらしい。
ところが、O神社の上だけは、火の玉がしゅっと消えるそうだ。
O神社が上を通過するのを許さないんだって。
だから、まあ、O神社だけは無事だったと聞いて、「あそこはねえ」と思ったのでした。
ちなみにこの台風で神木が倒れて軒並み神社が破壊されるというエピソードは当時のアプリ仕事に応募し、応募作品で二作だけ通過する一作に選ばれた。
オカルト厨の私からしたら、そんな状態は町に張られた結界を壊すための所業と思うわけよ。
このネタから生まれた「風水の秘宝」はアプリとして配信される。その打ち上げでのこと。スッタフの方から
「あれはどうやって思いついたの?」
と聞かれ、
「実際にあったことです」
と答える私。
このときの担当者とは、いまだにつながりがあるのです。
ありがとう!O神社!私はあなたのネタで仕事につながりました。
さて、このO神社、道路拡張のせいで引っ越しをしなければいけなくなる。それからまた、不思議なことが起こるんだけど、それは次回!
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