新しくなった『pomera Link』のFlash Airメニューをテストしてみた
いつもお世話になっているポメラDM200_bot(@DM200_bot)さんに導かれ(笑)新しくなった『pomera Link』のFlash Airメニューをテストしてみました。
#『Flash Air』について
まずは『Flash Air』がどういうものか、説明しますね。
『Flash Air』は東芝製のWi-Fi機能のあるSDカードで、主にデジタルカメラの撮影データの転送に使われていました。出先でパソコンを通さず簡単にデータをやり取りできるということで、重宝がられたそうです。別記事になりますが、親指シフト環境の構築で使用した『USB2BTplus』に通じるものがあります。(こちらはBluetooth化)最初の発売は2012年~2013年頃のようです。(違っていたら教えてください…)
最近はデジタルカメラ本体にWi-Fi機能がついているものが増え、Flash Airに依存する必要もなくなりました。
#『Flash Air』を購入した理由
私は初めてのポメラ、DM30購入時にその存在を知り、それがちょうど販売中止になる!というタイミングでして…。フトコロも寒々しいタイミングでしたが、これは二度と手に入らないかもしれない、と清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入したのでした。セミリタイアして最初の給料入った直後でしたもんで…。
一昔前は1日16時間程パソコンに向かっていた私も、この頃には基本iPadをメインに使用していたため、ファイル転送の方式をひとつ持っていたかったのです。パソコンのヘヴィユーザーにとって、QRのみ、というのは、いささか心細い気がしました。
『Flash Air』、2018年12月にヨドバシで税込3,980円で購入していました。さっき調べたら24,000円とか出てきて驚きましたよ。まぁ、その間に消費税も上がってたりするんですけどね。
DM250も税抜価格54,800円…消費税10%って重いなぁ…。
いつ頃『Flash Air』販売中止になったのか調べてみようと思いましたが、あらかたページがなくなってますね。最近は情報の消失の速度が恐ろしい限りです。
『Flash Air』にオリキャラ(閃ソラちゃん)がいたのは今回初めて知りました。
#Flash Airメニューのテストをしてみた
結論から。
『ポメラQRコードリーダー』から、特に使い心地に変化はなかったです
■テスト環境
DM100(ファームウェアVer.1.5.00.0)
DM30(ファームウェアVer.1.1.00.0)
※Flash Airメニューがあるポメラ
『Flash Air』Wー04。
iPhone / iPad(いずれもiOS15.5)
■手順
1.Menu→ツール→Flash Airメニューを選択
2.スマホやタブレットのWi-FiからFlash Airメニューを選択して接続
3.『pomera Link』を立ち上げ、画面左端の「電源マークっぽいのが波打ってる」マークをタップ
4.Flash Air(SDカード)の中身が表示される
3と4の間は一瞬です。
私個人としては
「QRコード10枚越えるなら、Flash Airの方が手間がかからなくていいかな?」
という印象です。
これも個人的な感想になりますが、手こずりやすいのは『Flash Air』とiPhoneやiPad等のWi-Fi接続です。この感度は周囲の電波状況や、『Flash Air』のWi-Fi機能に寄るものが多いと思われます。今回はすんなりと繋がりました。iOSアップデータ等の影響かもしれません。
また、DM100のFlash Airメニューには
・ファイル転送
・Evernote投稿
の選択肢がありました。
DM100が発売された時代を感じます。
#キングジムさんの心意気に感謝する
『Flash Air』も発売中止になってずいぶん経ちますので、こちらも消えていく技術のひとつではあると思います。それでも新しい『pomera Link』にFlash Airメニューが残ったのはキングジムさんの、古くからポメラを使っているユーザーへの気遣いではないかと。
『pomera Link』のFlash Airメニューについては、おそらくブラッシュアップされた部分はないのではないか、というのが個人的な感想です。
もし、お手元に『Flash Air』をお持ちの方、もしくは身近な方から『Flash Air』を譲ってもらった方でDM100、DM30ユーザーの方は試しに使ってみてはいかがでしょうか?
SDカードも万能ではなく、劣化していくものです。
こういう機能がポメラにあったんだ!
こういうものを先人が作っていたんだ!
レトロ趣味かもしれませんが、そんな驚きと体験ができるのは、今のうちかもしれませんよ。