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白石火乃絵【「偏向」】
2021年9月7日 02:37
築三百年、もしかすると室町じだいからのものという萱葺屋根の市村のおばあちゃんち。お祖父様が亡くなられてから四年以上たれも暮らしていないという長野は駒ケ根中沢の山おくの空家にやってきた。午後10じ、いろりのある間で iPhone のスポット・ライトの下これを書いている、辻と市村の寝息ばかりがきこえている。入口の道から生茂る雑草の向うに見えたときのもの凄さは話できかされていた想像をはるかに上回る、