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Photo by
kyagyari
己のヘドバンについて思い出す小学生女子
ある日の夕方電車に乗っていると、大きな荷物を持った小学生っぽい女の子が2人乗り込んできた。
どこかに行ってきた帰りだろうか。
興奮冷めやらぬというような感じで、2人はきゃいきゃいと盛り上がっている。どうやら林間学校?クラブとかの合宿?のようなイベントの帰り道のようだ。自分の体と同じくらい大きなバッグを膝に乗せて、向かいの座席に座って話す2人。
なんて言うんだろう、見た目はすごく幼いのだが話し方がちょっとお姉さん風というか「わたし達、クラスの中でも割とイケイケな方だし!」みたいなおしゃまな感じがするのがまた可愛らしい。
イケイケもおしゃまももう言わないかもしれないけど。
なかなかの声量で話をしているものの、そこまで混んでいない車内では特に迷惑そうにしている人もおらず、2人の会話が面白い私としては、にこやかにその光景を眺める。
「てか昨日のミキのあの服さ〜、絶対アイナちゃんのマネだと思わなかった?」
「あ〜わかる〜思った!でもさ、今日の朝男子たちが顔洗っててさ....」
「あ!!」
話が盛り上がっている途中で、突然一方の女の子が思い出したように声を上げた。そして急いでバッグを開けると、なにやら中をごそごそと探っている。
「どうしたの?」
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