【3】生卵を踏み潰した私は、MRIを取りに行った。 -全3編-
原因がわからぬまま病院から放たれてしまった私。
消炎鎮痛薬とビタミンB12を処方されたものの、「一応出しとくね」なんて言われてしまったがために正直あまりそれらに効果を期待してはいなかったのだが、藁にもすがる思いで私はきっちり薬を飲んだ。
逆ストレスにならない程度に、いつもよりもお酒を控え、睡眠を取り、健康な生活も心がけた。関係あるかはわからないがなんとなくラーメンまで控えてみたほどに闇雲に健やかな毎日を送った。
しかし、若干の軽減はあったものの左腕にまとわりつく違和感はやはり消えなかった。
自分なりに調べ、鍼治療なども受けてみた。
これまでの経緯を話すと、首から肩甲骨、左肩周りから肘、手首...一連の場所に鍼を刺される。
そして電気を送りますと言われ、肩甲骨あたりに刺した鍼に、クリップのようなものがとめられる。(実際にはうつ伏せになっているので見ていないがそんな説明をされた気がする)
電気が入ると、私の体は肩甲骨まわりの筋肉だけが誰かに乗っ取られたようにビクビクと勝手に動きだした。
強制的に動かされているような感覚。
ダイエットのCMなどでよく見るEMSマシンもこんな感じなのだろうか、なんて思いながらされるがままに肩をぶるんぶるんいわされる。
確かに施術した直後はだる重かった感覚がちょっと薄れたような気になるのだが、鍼治療はコンスタントに続けることによって少しずつ改善するものだという。
「この状態であれば、1日おきか、少なくとも2,3日に1回は来ていただいた方がいいですね。」
そうは言われても、治療院までは往復で約2時間、カウンセリングと施術で約1時間半。1日おきに3時間半の時間を費やすのはかなり難しい。
そして、1回の治療で5,000〜7,000円程かかるのだ。もっと難しい。
それでも私は、この原因不明の左側の不調をどうにかしたい一心で、3〜4日に1回のスパンで2ヶ月ほど通ってみたが、多少楽にはなったものの、大きな改善は見られない。
このままいくと私の懐の方が重症を負う。
これ以上コンスタントに鍼治療を続けるのは難しかった。
そこで私は最終手段に出る。
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