カウンター側からの景色
そんなメッセージをカウンター内でそっと送って、ちょっと胸をなでおろす。
しかし、なんで俺がこんな役回りをせにゃならんのか。
正直言うと誰でもウェルカムなくらい今日は店も空いていて、できれば一人でも来てくれた方がこちらとしてはありがたいのではあるが。
いや、でもこれは、さすがにねぇ。
そして想像通り、カウンターでは二人の女性が言葉を交わし始めた。
夜も深くなって、最後に一人残っていたお客様を送り出し、カウンターのバッシングをしているとカランと店のドアが鳴る。
「あれ、マスターもしかして今日はもう終わり?」
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