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「ご」と「お」の使い分けに悩む友人がひらめいた新しい接頭語


「ねぇ、お待ち下さいとご待ち下さいはどっちも使える?」

いきなりそんな疑問を投げかけてきたのはフランス人の友人だ。
どうやら接頭語について考えている模様。
友人は日本に来て長いためほぼ日本語ペラペラなのだが、語学学校には通わずこれまで独学や仕事の中で日本語を覚えたからか、たまにそんな質問が飛んでくる。

「ご待ち下さいは言わないね。お待ち下さいは言う」

「これにはルールがあるよね?」

「ん〜、多分ひらがなが入ってると"お”が付くときが多い...のかな...。でもそうじゃない時もあるな...全部漢字の言葉もあるし」


突然聞かれてうまく答えられなかった私。多分もうちょっとうまい法則性の伝え方とかがあるのかもしれないが、普段当たり前のようにというか、なんとなく感覚で使っていることを説明するのって難しい。音読みか訓読みかの違いかな...とも思うのだが、お化粧とかお食事とかあるよね...。


「なるほどね。覚えるしかないだね」

「そうかも...」

「あれと一緒だ。今ロシア語も勉強してるんだけど、男性名詞、女性名詞ってあるでしょ?あれもルールがなくて覚えるしかない」

「えっでもフランス語にも男性名詞女性名詞ってあるよね?」

「フランス語と違うんだよ」

「えー!そうなの!?男性名詞女性名詞がある言語は、全部分け方は一緒なんだと思ってた」

「それが違うんだよ。たとえばテーブルとか、フランス語では女性名詞だけどロシア語では男性名詞だし。フランス語とスペイン語ってちょっと似てるんだけど、たとえば塩はフランスだと男性なのにスペインだと女性になるよ。同じラテン語でも違う」
(※聞いた割にうろ覚えのため、間違っていたらごめんなさい)

「へ〜!そうなんだぁ。知らなかった」


私を悩ませ、そして大学時代に脱落させた魔の男性名詞女性名詞...

てっきりそれがある言語は、同じシステムで分けられているのかと思っていたが、言語によって違うらしい。
うげげ〜ほんとに?なんで?誰がそれを分けたんだい?
拒否反応を起こしている私が、知らないのをいいことに心の中でブーイング。

そんなことを話していたのだが、そこから私は彼に接頭語クイズを始めた。

「じゃあ、電話は?知ってる?」

「それは「お」だね。ノチホドお電話いたしますぅ〜」

「正解!んー...じゃあ、着席は?」

「ちゃくせき...?それにもある!?」

「あるある。結婚式とかフォーマルなセレモニーの時とかにあの、ナレーター?みたいな人が言ったりするよ」

「それは聞いたことがない」

「皆様、お着席下さい。皆様、ご着席下さい。どっちでしょう?」

「あ〜なるほどね。なんか多分、ごって感じがする」

「お〜!正解!すごい」


そんなのを2つ3つやっていたところ、友人が言った。

「ねぇちなみにこれって2つしかない?」

「え?どういうこと?」

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