黒と紺と
黒と紺と青。男の子たちのランドセルが3つ並んで駆けて行く。赤と紫とピンク。少し間を空けて、女の子たちのランドセルが横切って行く。
「ランドセルを選べる時代に育っていたら、自分は何色を選んだかなぁ」。男は黒、女は赤という時代に育った私は、そんなことを夢想している。
昼下がりの公園。2人並んで芝生に腰掛けてはいても、君は、さっきからオンラインゲームに夢中で、君がそれに飽きない間は、隣で私は、暇を持て余す。
けれど、この放置されている、あるいは束縛されている時間が、私は、割合と好きだ。
いいなと思ったら応援しよう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。何らか反響をいただければ、次の記事への糧になります。