プレゼン（２）

プレゼンの重圧から解放されたＹ君が続けます。「ポストが自分の能力を超えたとき昇進が止まる。だから上司は、ポストに比べて無能に見えるんですって」。

伸び伸びと盛り上がるＹ君たちのワイガヤに身を委ねながら、「でも、自分だって彼等には上司の類なんだ」と気付き、慌てて聞き役に回ります。

「もう１軒だけ行こう」と盛り上がる３人に少しお金を渡し、「あんまり羽目を外さんように」と訓示しながら、自分は若者に遠慮して１次会で脱落しました。

「今頃、私の愚痴で盛り上がってるかも」と楽しく想像して改札を通過します。「いつの間にか、自分もこんなポジションになったんだ」と感慨に浸りながら。