内閣府の白書によれば、電化製品の普及によって女性の家事時間は昭和35年から40年にかけて減少し、このことが女性の社会進出につながった、といいます。
労働人口が増え、オフィスでも科学技術が進展すれば、常識的に私たちは、暇になっていなければ理屈が合いません。まぁ確かに、週休5日制が普及しました。
昔に比べればプライベートに費やす時間は増えていそうです。でも同時に、そうして得た暇の暇潰しのために財やサービスを消費し始めました。
暇とは恥ずべき状態ではありません。でも、そうと錯覚してその穴埋めに躍起です。時間泥棒から取り返した時間を、案外私たちは、持て余しています。