見出し画像

年末のミステリーツアー

お家に戻ってきた。オットのミステリーツアーに乗っかって宮崎県に出かけてきた。行き先が宮崎県ということ以外は秘密。オットは旅のプランを教えてくれようとしたのだけれど、あえて、ミステリーにしてもらった。

わたしの中で宮崎県について知っていることは、冷や汁と地鶏、チキン南蛮。食べ物ばかり。あとは高千穂峡。神話の伝説の地ということ。

旅の計画を立てることが好きなオットと、行き当たりばったりを楽しみたい私。好きな旅のスタイルは違うので、はじめてトライしたミステリーツアー。これが、なかなかヒット。たくさん知らない発見や出会いがあり、旅から戻ってきた今もじんわり余韻が残っている。本好きの私にとって、宮崎の図書館の充実ぶりには驚かされた。普段、テレビを見ないので、最新ニュースに疎いせいかもしれないのだけれど。

魅力的な図書館との出会い

ホテルのルームキーで本が借りられる

旅のスタートは都城から。泊まったホテルの横にすごく大きな立派な新しい図書館があり、早速中に入る。約30万冊の蔵書があるとのことで、広いし、中央が吹き抜けになっているので開放感がある。さらに、泊まっているホテルの特典として、ルームキーで8冊まで本が借りられるという。普段、旅先で図書館に入っても本を借りることができないのだけれど、今回は本を選べるというので、真剣にじっくり本を選んでしまった。ルームキーを見せるだけで、借りられるというのは面倒な手続きが必要なくて、とっても簡単。さらに、ホテルに戻ってごろ〜んとしながら、借りてきた本を読めるのがいい。ホテルに連泊して、図書館に入り浸りたくなってしまったほど。

広々していておしゃれ

駅に直結している延岡の図書館

途中に寄った、延岡という町にもいい感じの図書館があった。駅に直結していて、TSUTAYAとスターバックスコーヒーが入っている複合施設。面白いのは、駅の待合室に、図書館の本が置いてあり、読めること。そして、駅の待合室は朝5時半オープン。置いてある椅子やソファなどのインテリアもオシャレ。残念ながら、観光地ではないので、滞在時間が短くて、ゆっくり本を見ることができなかったけれど、住んでいる人にはありがたい図書館だなぁと思う。

2階建ての低層がいい感じ
中の様子

椎原村の図書館「ぶんBun」

椎原村は宮崎県の中でも結構奥にある、平家落人伝説のある村。オットがガイドツアーをお願いしていて、ガイドさんが、ここの図書館のことを教えてくれた。おしゃべりをしてもいい図書館なので、村の人が交流に来ていますよと。楽しみに見に行くと、木の温もりのある、遊び心のある図書館。ここの図書館のキャッチコピーがまたいいのです。

まるで、日本蜜蜂の巣箱のような場所でありたい。そう思っています。

椎葉村図書館パンフレットより

さらに、ここの本の配置の仕方がかっこいいのです。本を「探す」だけでなく、本当「出逢う」場を生み出すために特別な図書館をディスプレイしたそう。

〜奇跡の出逢い=セレンディピティを生む図書館〜
セレンディピティとは、「思いも寄らなかった偶然がもたらす幸運」を意味する言葉です。さらには、「幸運な偶然を引き寄せる能力」という意味で使われることもあります。空間を巡るだけで訪れる本当の奇跡的な出逢いは、ここにまた帰って来たいと思わせてくれます。

椎葉村図書館パンフレットより

図書館で、おしゃべりが許されているところって珍しい。普通は「しーっ、静かにしてください。」と怒られてしまいそう。でも、小さな村だし、交流施設の中にあって、村の人、遠くからここを訪れる人たちと交流することが目的の一つというのがすごくいいなと思ってしまった。

司書さんの手描きの絵もかわいい
分類が楽しい

図書館業界の人の中では、有名な図書館みたいで、外から視察に来る人も多いみたい。私は全くノー知識で行ったので、余計に驚きがあって、それもまた嬉しい発見。

というわけで、ミステリーツアーで、思いがけなく、宮崎県の魅力的な図書館に出会ってしまった。本好きの方にはオススメの旅先です。

いよいよ2024年もあともう少し。
旅の片付けをしながら、出会った素敵な図書館のことを思い出しています。



いいなと思ったら応援しよう!