EARTH BAG TRIP
アースバッグを学ぶ一ヶ月の旅した記録 01
まずは岐阜県郡上の家を軽バンで九州まで一気に向かう、といっても時間はあるからのんびり2日かけて最初に訪れたのは熊本にある「のんねむ」。
ここでは知識と技術を習得するため日本アースバッグ協会主催の
ワークショップに参加、愉快な参加者達と共に約2週間の合宿。
アースバッグは独学でも出来ますが日々研究し進化している日本アースバック協会でのワークショップに参加し実際に作りながら勉強しないと解らないことが沢山あるためここでは細かい工程や技法などはあえて省かせてもらい
実際に参加していただくことをおすすめします。
アースバッグ工法に関しては→こちら
のんねむは熊本市街からほんの30分で来れるのに雲仙岳と有明海が一望できるみかん畑に囲まれたアウトドアフィールド。
ここにはアースバッグハウスが3棟建っていて、その中の緑の家は
ジオテックドームも合わさったどれも可愛らしく、センスと技術が詰め込まれた絵本に出てきそうな場所で景色も相まって行ったことのない異国にいる感覚になる。そして宿泊もデイキャンプもできるので是非。
ここに泊まったときには横になりながら大きなスクリーンでジブリを観れば映画の中に入れます。
1日目
初日、今回のワークショップではのんねむにあるコビットハウスと呼ばれる
小さな黄色い家の増築のために新たに4mドームを建てるのが目的。
ずっと作りたかったアースバッグを学べる! ついに来ました。
今回参加するメンバーと前日顔をあわせているのでスタートから和やかな雰囲気の中、座学から始まります。
講座はEB(アースバッグ)の構造と素材となるアースミックスとなる三和土の配合などを勉強します。三和土(たたき)とは赤土・砂利などに消石灰とにがりを混ぜあわせたもので、今回はそれに少しセメントを入れ土に合った配合や落下テストを繰り返し強度などを確認します。
ちなみに自分が作りたい場所には赤土がなく黒土で試しましたが有機物が多く含まれているためやはり固まってもホロホロと割れやすく断念。
素材となる三和土はEBを立てる上でとても重要!
ちゃんとした強度があれば1000年持つと言われていて、耐震性にも優れいるのでテストはしっかりやっておかなければいけません。
セメントで作ってしまえば簡単だけど強度は30年ほどなのでせっかくなら
三和土でやりたい。
アースミックスを学んだ後はいよいよ作業に入っていきます。
まずはアースバッグの大きさを決めコンパスで円にそって40cmほど穴を堀りグリ石を敷いていきます。
EBはカテナリー曲線でできているのですべての基準となる円の中心にコンパスとなる柱を建て、曲線を測るためのスプリングラインの柱も円の外に建てます。ガイドとなるラインを引いたあとは防水用のシートを敷、アースミックスをネット型のチューブにひたすら詰めて押し込んでタンパーで叩くを繰り返します。
EBを作るにはアースミックスを作る人、渡す人、詰める人が必要で慣れてくるとそれぞれの連携やスピードが上がっていきます。一弾積むごとにグリ石を等間隔で入れていき一日目は2段で終了。
つづく