色消し綴り1　

刺すような氷の空気に触れている身が浄化される月冴ゆる

好きな季節はいつですか？
春・夏・秋・冬
私もそれぞれ好きなところはありますが、一番はやっぱり冬です。
そう言うと大抵、「寒いの平気なの？」と聞かれますが平気ではありません。寒いものは寒いです！でも、あのヒンヤリとしたツンとした空気感は大好きです。
私の祖父母は岩手にいるので、両親共働きの私は小さい頃夏休み冬休みは一人新幹線に乗せられて長期滞在してました。今もあるのかわかりませんが、一人で子どもを乗せるときは前もって鉄道会社に伝えると乗ってから定期的に駅員さんが声掛けしてくれましたし、降りる手前から荷物のことや降りるまで付き添ってくれたりと安心旅行でした。
そんなこんなで、私は冬を岩手で過ごすことが多かったです。
外は吹雪。でも部屋はあったか。廊下は激寒。猫とこたつで過ごす岩手の冬が、私は大好きです。
夜は満天の星。祖母にどんぶく（半纏）を着せられ、縁側で「もうへえれ（もう入りなさい）」と言われるまで星を眺めてるような子どもでした。あの時の、ひんやりとした空気。雪が積もっているのに不思議とじめっとした湿度は感じず、からっとした空気が頬をなでる。岩手の冬の空気は凛としていました。
社会人になってからは、頻繁には行っていませんが冬になると必ず岩手の冬の空気を思い出します。

刺すような氷の空気に触れている身が浄化される月冴ゆる

そんな岩手を想って詠んだ歌です。

そういえば皆さんは体感した最低温度ってどれくらいですか？
私は蔵王で樹氷を見に行った時の、マイナス26℃が今のところNO1の寒さです。
凍傷になるからとガイドに言われ、慌ててピアスを外しました笑