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「守り違い」から考える、子どもの成長と親の変化
こんにちは!ひなた整体院の小島です。このブログはあなたが健康の知識を深めていくことで自分で健康な生活が送れるようになるお手伝いをしていきます。では今日もいってみましょう。
大切な気づき「守り違い」とは
子育ての中で、わたしはある大切な気づきを得ました。それは「守り違い」という考え方です。この気づきは、多くの親御さんが抱える悩みの解決のヒントになるかもしれません。
子どもの成長を間近で見守る親の幸せ。それは何物にも代えがたい喜びです。しかし、その成長の速さに戸惑い、自信をなくしてしまう親御さんも少なくありません。実は、この悩みの根底には「守り違い」という問題が隠れているのです。
親年齢という新しい視点
まず、興味深い視点からお話ししましょう。わたし達親には二つの年齢があります。一つは実年齢。わたしなら48年の人生経験を持つ48歳です。でも、親としての年齢は子どもが生まれてからの年月。わたしの場合、長女が18歳なので、親年齢はまだ18歳なのです。つまり、親としてはまだ高校生と同じレベルなんです。
この視点で見ると、子育てがわからなくて当たり前だと気付きます。日々、体当たりで学んでいく。それが親としての成長なのです。
子どもと大人の時間感覚の違い
しかし、ここで重要な違いが出てきます。子どもと大人では、時間の感覚が全く異なるのです。例を挙げましょう。1ヶ月という期間を考えてみます。わたしにとっては人生の576分の1。でも12歳の次男にとっては144分の1。つまり、子どもにとっての1ヶ月は、大人の4倍も重みのある時間なのです。
だからこそ、子どもは毎日、驚くべき速さで成長していきます。「もうこんなことができるんだ!」「こんな考え方ができるようになったんだ!」と、親は日々発見の連続です。
「守り違い」の具体例
ところが、ここで多くの親が陥る罠があります。それが「守り違い」です。子どもの成長に気付かず、以前と同じように接し続けてしまうのです。「それは危ないからやめなさい」「大人がやってあげるから見ていなさい」という言葉の裏には、子どもの成長を見落とす親の姿があります。
最近特に目立つのが、子どものことを先回りしてお膳立てする親の存在です。土遊びを制限したり、料理のお手伝いを禁止したり。その一方で、学校の準備は親がせっせとやってしまう。これこそが典型的な「守り違い」です。
正しい「守り方」とは
本来、親がすべきは危険から守ることだけ。「土遊びはいいけど、後で手を洗おうね」「包丁は一緒に使おうね、でも一人では使わないでね」という形で、成長を支援する立場に回るべきなのです。
思春期の「守り違い」が引き起こす問題
この「守り違い」は、思春期に大きな問題となって現れます。子どもの自立心と親の過保護が衝突し、家庭内の軋轢を生むことも。例えば、わたしの整体院に来られる方からよく聞く話があります。
毎日「今日はどこに行くの?」「誰と会うの?」と一日の予定を細かく聞いたり、子ども部屋に許可なく入って片付けをしたり、スマートフォンをチェックしたりする。これは親としては当然の心配かもしれません。でも、考えてみてください。もし皆さんのパートナーが、毎日の予定を細かく聞いてきたり、引き出しを勝手に整理したり、スマートフォンをチェックしたりしたら、どう感じるでしょうか?
ある15歳の女の子は、わたしにこう打ち明けてくれました。「お母さんが自分の部屋に勝手に入ってきて、机の引き出しを整理したり、洋服を片付けたりするのが本当に嫌。自分のプライバシーが全然ない感じがする」と。その母親は「この子のことを思って、きれいに片付けてあげているだけなのに」と悩んでいました。
また、17歳の男の子の母親は「昔はあんなに可愛かった子が、急に反抗的になって『うっせーな』『ほっといてくれ』としか言わなくなった」と涙ながらに相談されました。この場合も、お母さんの過度な心配と世話が、子どもの自立心を押しつぶしていたのです。
つまり、子どもは成長して一人の人間として自立しようとしているのに、親がいつまでも「守る」という名目で過度に干渉し続けることで、深刻な親子の断絶が生まれてしまうのです。ですから親は、「守る」から「見守る」へと、自分の立ち位置を変えていく必要があります。
これは決して親が子どもを放置するということではありません。子どもの成長に合わせて、適切な距離を保ちながら支援していく。そうすることで、子どもは安心して自立への一歩を踏み出すことができるのです。
子どもの成長を信じること
そのためには、子どもの成長を信じることです。この子は自分でできる、という信頼感を持つこと。すると子どもは、親の想像をはるかに超えて、たくましく成長していくものです。
皆さんの子育ての道標として、この「守り違い」という視点を持っていただければ嬉しく思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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