Pay it forward 【企画参加】
北欧の街角でさんの記事に、お買い物の支払いトラブルで困っていたら、そばにいた人から「携帯アプリ経由で立て替えてあげようか?」という申し出を受けたというお話が出てきました。
この記事を読んで思い出したことがあります。
私はFacebookで、地元の「CRIMES AND ALERTS」というグループをフォローしているのですが、普段は
「ポリスカーがこの場所にたくさん止まってたけど、何が起こってるの?」
「怪しいグループを〇〇ストリートで見かけたので、近所の人は要注意」
「お財布/鞄/鍵の束を〇〇で見つけました。心当たりのある人は××まで」
「この人を探しています」「ここで事故ってるよ」「迷い犬発見」「車が盗まれた」「防犯カメラに映ってる、この人誰?」
といった内容の投稿がメインのグループです。
しかし時々、「これは犯罪・事件じゃないんですけど…」といった但し書きをつけて、「こんな素敵なことがありました」という話をシェアされる方がいるんですね。
「スーパーのレジにて、少しお金が足りなくて困っていたら、そばにいた人が払ってくれた」
「スーパーでカードが使えなかった時、代わりに全額払ってくれた人がいた」
つい最近だと、
「ファーストフード店のドライブスルーで注文したあと、精算時、すでに誰かがお金を払ってくれていた」
なんていう話が出てくるんです。
スーパーの話を読んだのは結構前で検索できなかったのですが、最近のドライブスルーの話のコメント欄では「私も経験がある。だからそのあと、誰かの分を払ってあげました」なんていうのがあって、目から鱗というかなんというか。
PAY IT FORWARDが合言葉のようでした。
実は私も先日、1ドルくらいだったら払ってもいいかなと思うことがありました。(この時↓)
海のそばの駐車場で、駐車料金の機械(前払い用)のそばに困っている60代くらいのご夫婦がいたのです。
クレジットカードで支払おうとしたら、10時間分の料金が表示されたそう。「自分の希望の時間分をどうやって払うの?」 って聞かれたんですけど、普段はコインで精算することが多い私は一緒に悩みました。
とりあえず私の分をコイン払って、機械が正常に動くか確認し、そして「1ドルくらいだったら払ってあげてもいいかな」なんて思ったのです。
で、訊いたら4ドルくらいの時間利用したいとのこと。
私の財布には、それだけのコインはなく、あとは20ドル札一枚。
喉まで出かかっていた申し出をこらえていたら、おじさんは見つけたようです。
30分ずつ、時間を減らす方法を。
10時間から2時間まで減らすためには、最低16回はマイナスのボタンを押すことになります。
ガンバ!
遠い目をしたおじさんは、私に一応「ありがとう」をしてくれて、ボタンを押し続けていました。
役に立てず、申し訳ない。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
ところで、私も知らない人から「してもらったこと」ありました。
それは6年前、家族でシドニー旅行をしていた時のこと。
ふだんは日本への一時帰国で一杯一杯で、オーストラリアの国内旅行なんて、ほとんどしない我が家。
宿泊費、移動交通費、食費に娯楽費。何をするにもお金がかかるなあと思いつつ、それでも家族でシドニーに来ることは滅多にないのだからと開き直って、やりたいこと・見たいことにお金を遣っておりました。
旅の最後に、「博物館を見て〆ようか。よしこれで散財の旅は終わり」と受付の列に並んでいた時、私の元に同年代くらいの白人女性がスッとやってきて、何かを手渡してくれたのです。
「ありがとう」と言ってから手元を見ると、どうやら博物館のメンバー優待券のようでした。ラッキー、割引にでもなるのかな? なんて思って窓口に見せると、家族四人の料金が無料に! しかも払うつもりでいた、別途料金が必要な特別展示も全て見られる無料券だったのです。
まったく面識のない旅行者の私たち家族に、こんな特別な無料券をさっと渡して消えた女性。カッコ良すぎる。そして、ありがとう。こんなことがあるんですね…
特別展示では、古代エジプト(だったかな?)のさまざまなアクティビティを子どもと一緒に楽しみました。
「旅から帰ったら倹約生活だな!」
と思っていたのでとてもありがたく、感謝の気持ちで旅を終えました。
そしていろんな人に、「こんな良いことがあったんだよう」と言って回りました。
あれっ?
私のPay it forwardは、まだ遂行されてない???
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
この記事は、川ノ森千都子さんの企画に参加しています。(こちらの記事、見逃しており失礼しました!)
また、この企画を知ったのはこちら、みおいちさんの記事です。
ええと、
みなさまの素敵記事に圧倒されております。