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オーストラリアで鯉のぼりを
2006年に息子が生まれ、日本から鯉のぼりが届きました。
黒、赤、青の三色の鯉に吹き流し、矢車がついた立派なものです。
サイズは、6-8メートルくらいの大型のものだったと思います。
私は三姉妹で育ったので、鯉のぼりは初めて。実際に届いたものを見て、
こんなに大きいのか!
と大層びっくりしました。
当時、私たち夫婦が働く職場にはフラッグポールが2本あり、この期間限定で社旗を下ろし、鯉のぼりを飾ってもらっていました。
オーストラリア国旗と一緒に
ここは東から西へつながるハイウェイのそばにあり、車を運転しながら視界に入る場所。
日本人が少ないエリアでしたから、運転しながら「あの魚は一体なんだろう?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。
というか、「あれは何?」 と物珍しさに足を止めてもらえたら、販売のチャンス! (実際はどうだったか知りません。新聞社でも来ないかなと思いましたが、鯉のぼりでは来ませんでした…残念ながら)
「オーストラリアに移住するきっかけとなった景色」を背景に、鯉を泳がせて遊ぶ、夫と息子。
ここでは、息子が1、2、3歳の三年間、毎年飾ってもらいました。
職場には、広大な屋外スペース、トイレ、パーティーをするためのテーブルや椅子、保温器や湯沸かし器などの設備がありましたので、それを借りてこどもの日パーティーも開きました。
数少ないとはいえ日系のご家庭もいらっしゃいましたから、食事やドリンク、子供たちの遊ぶものを持参していただき、まったりとした午後のひと時を過ごすタイプののんびりパーティ。
なかなか着るチャンスのない浴衣を着てくださった方も、ちらほら。
お子さんたちの甚平姿も可愛かったです。
(主催でバタバタしておりましたので、写真を撮る暇がありませんでした…悔やまれる)
🐟 🐟 🐟 🐟 🐟
さて、鯉のぼりを飾るには恵まれた環境を離れ、息子4歳の時はアパートの2階に住んでいました。
そのため、日本からの救援物資・こどもの日編に入っていた、小さな鯉のぼりを飾りました。大きなものは、広げることすら難しい環境でした。
自宅では飾るのが難しかったけど、東北の震災チャリティーが小学校で行われた時に、一度お披露目をしました。あれは5月の終わりでした。
その時は、フラッグポールではなく、コンクリートの地面に飾りました。
空を泳ぐ時と違って、地面に寝かせた時は、また別の迫力がありました。
広い土地に飾っていた鯉のぼりを、実際に見たことがない娘(当時5歳)の絵。
現在の住まいを購入してから、ようやく飾ってみたのがこの図。
トランポリンとフェンスに、なんとかくくりつけました。
なかなか息苦しそうに、狭い庭を泳いでいます。
娘もようやく、飾ってある鯉のぼりを見ることができました。
息子のお友達を呼んで。
翌年もう一回頑張って出しましたが、それ以降は箱の中でお休みいただいております。こちらはこの時期、まだ雨が多いから面倒…というのもあります。
そのうち子供も大きくなって、今では
「別に」
っていう感じになってしまいました。
3月の終わりに一度、鯉のぼりの投稿をしました。
たそがれてるわー斜めに#たそがれ会 https://t.co/V3UixWN0K7
— 中田裕二_INFO (@nakadayuji_info) March 21, 2021
こちらのたそがれ会で、取り上げていただいたことに気を良くしての投稿でした。
投稿するため、必死にたそがれ写真を探しまくっていたのですが、そのおかげで鯉のぼりの存在を思い出すことができました。
今やタンスの肥やしならぬ、ガレージの肥やしと化している切ない鯉のぼりです。
せめて画像だけでも、子供の日にもう一度お披露目したいなと思った次第であります。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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