#87 子どもが「自分の好き」をみつけるために必要な、意外なこと
変化の激しい時代。
現代では有名大学を卒業して、有名企業に就職することが必ずしも「正解」ではなくなっていることは、皆さんもご存じの通りです。
これからは、今以上に働き方や価値観も多様化していくことでしょう。
そんな時代を子ども達が幸せに生きていくためには、自分にとっての正解を見つけられる力が必要です。
どのように生きていきたいのか?
自分は何が好きで、何が得意で、何がしたいのか?
いわゆる「自分軸」がしっかりしていることが大事になってきます。
今回は、中曽根陽子さんの『成功する子は「やりたいこと」を見つけている』をという書籍の中から、「自分軸」をつくるために必須の力、「探究力」を育む親の関わりについてみていきます。
「探究力」はなぜ大事?
2万人の日本人を対象とした調査では、所得や学歴よりも「自己決定」、つまり大事なことを自分で決めたか否かが幸福を左右する大きな要因だと分かりました。
当然、「自己決定」するためには自分自身についてよく分かっている必要があります。
親が先回りして何でもやってあげたり、子どもの気持ちを無視して指示や命令を繰り返していては、子ども自身が
「自分は何をしたいのか」
「自分は何が好きなのか」
を考えたり、感じたりする機会を奪ってしまいます。
子どもが小さな内から探究力を発揮し「自分軸」を育てるサポートをすることは、幸せな人生を歩む手助けすることです。
「探究力」のある子の家庭の共通点
著者は、やりたいことを見つけて活躍する子の家庭には大きく3つの共通点があるといいます。
1.やりたいことは、とことんやらせる
2.子どもに多くの習い事をさせていない
3.子どものことを否定せず見守る
少し意外なのは「2.子どもに多くの習い事をさせていない」ではないでしょうか?
子どもがやりたいことを見つけるためには、様々な経験をさせた方がいいと聞きますし、習い事も多ければ多い方がよさそうな気がします。
ですが、多くの方を取材してきた著者曰く、自分の好きなことを見つけて活躍している方は、幼少期によく遊び、詰め込まれていない人が多いのだそうです。
「もっと知りたい」「もっとやってみたい」と思うためには、適度に暇な時間、いわば「余白」が必要です。
習い事が多すぎては、スケジュールをこなすだけで精一杯になってしまい、この「余白」の時間を持つことができません。
放課後に習い事をさせざるを得ない場合もあると思いますが、「余白」が極端に少なく子どもが疲れきっている場合には、どれを優先するのか一度考えてみてもいいかもしれません。
また、「親に自分がやろうとしていることを否定されなかった」というのも重要な共通点のひとつです。
自分のやりたいことを親が尊重してくれる
自分のありのままを愛してくれる
と思えれば、子どもは安心してチャレンジすることができますよね。
『成功する子は「やりたいこと」を見つけている』の詳しい解説記事も書いていますので、興味を持ってくださった方はこちらも読んでみてください。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。