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#99 どうしても決められない時には消去法

昨日ご紹介した大原扁理さんの『年収90万円でハッピーライフ』の中で、私が日ごろからお世話になっている考え方があります。


それは、「迷ったら消去法―イヤなことで死なない」ということ。

 (前略) どうしても進まなきゃいけないときは、消去法がオススメです。 というのは、人間、やりたいことはわかんなくても、やりたくないことだけは意外と迷わないんですよね。 目の前にある選択肢から、どれをやりたいかではなく、やりたくないものからどんどん消去していきます。残ったものから「これならまぁガマンできるかな」というものを選ぶんです。(中略) 大切なのは、「好きなことで生きていく」じゃなくて、「イヤなことで死なない」。

大原扁理著『年収90万円でハッピーライフ』株式会社 筑摩文庫(2019年)

「自分の好きなことで生きていく」ことができたら、こんなに幸せなことはありません。
ですが、「自分の好きなことで生きていかないと、幸せになれない」と変換してしまうと、結構しんどいと思います。

「自分の好き」を見つけるのは、口で言うほど簡単ではないですし、見つかったところで、それで喰っていけるかどうかは別問題だったりします。

そういう時に、
「とりあえず、イヤなことで死ななければOK!」
「残ったものから選べばOK!」
とハードルをぐっと下げてもらえると、気がラクになるのではないでしょうか。

私は、この本を読む以前から「進学先を決める」「就職先を決める」といった重大な決断をする時には、無意識の内に「これは絶対イヤ」「これは自分には無理」という選択肢を外すところから始めていた気がします。

“大切なのは、「好きなことで生きていく」じゃなくて、「イヤなことで死なない」”
この部分を読んで、自分の今までの選択に少し自信を持つことができました。

それがベストだったのかは、その他を選んだ場合との比較ができないので、今でもよく分かりませんが、少なくとも
「こんなはずじゃなかった…」
と取り返しがつかない程に後悔したことはないですね。

選択肢が多すぎると決めきれないので、「絶対にやりたくないこと」を切り捨てて選択肢を絞りこんでいくという作業は、実際に多くの方がすでにやっていると思います。

大きな決断でなくとも「本当はやりたくない」ことを、その気持ちに素直になって消去していくことで、人生に占めるイヤなことが少なくなっていくかもしれません。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

※より詳しい解説記事はこちら↓↓



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