なぜ決意をしたのか
なぜ立候補しようと決意をしたのか
私の住む町では、女性の自治会長の割合はなんと0%です。最近、ようやく自治会の三役に女性の名前が見られるようになりましたが、「男がやるべきこと」「女がやるべきこと」が暗黙のうちに決めつけられているように感じます。現在の市議会議員の女性比率もわずか6%で、女性の意見が地域に反映されにくい状況です。その影響もあってか、大学で地元を離れた女性が故郷に戻ってくる率は非常に低く、多くの母親たちは娘に「帰ってこなくていい」と言っています。
なぜ「帰ってこなくていい」のでしょうか?本来なら帰ってきてほしいはずなのに。その裏には、「仕事がない」「もっと自由に生きてほしい」「田舎で埋もれるよりも広い世界を見てほしい」「自分と同じように田舎で苦労してほしくない」といった複雑な思いが隠れているようです。
そんな私にも娘が生まれました。夫が田舎出身だったため、子育てに最適だと考え、私たちは夫の故郷で暮らすことを選びました。もともと私は都会の出身で、現在住んでいる田舎との違いに驚くことも多いですが、不便な面があってもここでずっと暮らしていきたいと思っています。
変わらないなら、変えていくしかない
「どうしてこの町はまだこうなんだろう?」と思うことがよくあります。女性がもっと意見を言ってもいいはずなのに、引っ込みがちになってしまっているのはなぜでしょうか。女性も声を上げていいし、意見を持っていいはずです。
このまま誰も発言しなければ、状況は変わらないままです。女性が声を上げないと、男性も「そんなことで困っているとは知らなかった」と気づかないことが多いのです。協力的な男性もいますし、市の施策でも女性リーダー育成の講座などが設けられています。しかし、一人の女性が地域で変わろうとしても、意見を言うには勇気が必要で、支えがなければ続けるのは難しいものです。
地域全体で意識を底上げし、横のつながりを作ることで、特別な人だけでなく、誰もが自分らしく生きやすい世の中に変えていきたい。そうして、娘により良い未来を渡したいと思うようになったのです。
スタートは家族の未来を考えてだったかもしれませんが
みんなにとってより良い未来に迎えるようにと私は決意しました。
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