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サステナブルコーヒーがつなぐ ~東洋英和女学院中学部 @HINARI CAFE 麻布~

「東洋英和コーヒープロジェクト」メンバーがプレゼンに訪問

 2025年1月24日、閉店後のHINARI CAFE 麻布に紺色のセーラー服を着た女子中学生8名が、引率の先生と一緒にご来店されました。さわやかな挨拶とともに現れた彼女達は、カフェの目と鼻の先の東洋英和女学院の皆さんです。
 来店の目的は、学内での「東洋英和コーヒープロジェクト」活動の紹介と同学院独自のサステナブルコーヒーをHINARI CAFE麻布でも売ってほしいという協力依頼でした。

メニューの説明に皆さん注目

HINARI CAFE 麻布へ来たきっかけは?

 コーヒープロジェクトの取り組みを学外にも広めたいとプロジェクトメンバーが模索している中、共通の取引先である株式会社ミカフェートから紹介されたのがきっかけでした。
 農園の開発や働く人たちの環境整備、コーヒー豆の栽培から包装に至るまで、全ての工程で品質にこだわり、コーヒーを通じて環境、社会課題の解決に取り組んでいるミカフェート。
 東洋英和コーヒープロジェクトは、フェアトレードや教育格差、児童労働の問題をテーマに取り組む中で、ミカフェートと出会ったそうです。
 ご近所同士の縁もあり、今回の訪問につながったのでした。

東洋英和コーヒープロジェクトのご紹介

 2020年、東洋英和女学院大学の尾崎博美先生、高﨑春華先生による講演会「一杯のコーヒーから始めるSDGs」がきっかけとなり、大学のコーヒープロジェクトと協同で活動がスタートしました。そして、2021年10月、独自のサステナブルコーヒー「Eiwa Café」づくりに着手しました。きっかけは、世界には、十分な教育が受けられずに、無知であることが原因で、病気や事故などで命を落とし、希望の職業に就けない子どもたちがいることを知ったことでした。世界の現実はとてもつらく、心が痛みました。「東洋英和の学生と同年代の子供たち全員が質の高い教育を受けられるようになる活動がしたい!」。その思いを「Eiwa Café」に結実させていきました。
 ミカフェートの協力を得て2022年には中南米パナマ共和国のコトワ農園産の豆を「Eiwa Café」に採用し販売を開始。2024年には同じ中南米のエルサルバドル共和国の子供たちの教育支援と就労支援を目的にフェアトレードコーヒー「2°Eiwa Café」を製作。
 現在2種類のコーヒーを自ら立ち上げたネットショップで販売するに至っており、このプロジェクトでは東洋英和女学院中高部合わせて43名が活動しています。
 サステナビリティを満たす2種類のコーヒーを広めることによって、コーヒー農園の人々と普段コーヒーに馴染みのない女子中高生をつなぎ、SDGsに貢献することを目指しているそうです。

 素晴らしい活動ですね。

生徒による活動紹介

 8名の生徒が発表の紙芝居を作り、これまでの取り組みを紹介してくれました。また、販売を依頼する企画書もいただきました。校外で発表することは初めての経験。企画書の作成ももちろん初めて。先生や高等部の先輩の協力を得て、何度も直されてようやく完成したとのこと。今回のために発表のセリフも一からみんなで考えて準備したそうです。
 「紙芝居の時に前に出るのを忘れてしまい申し訳なかったです」「Eiwa Caféの魅力が伝わったら嬉しいです」「校外での発表は初めてで緊張したけど有意義でした」と感想を語ってくれました。

 発表を聞いたCTCひなりスタッフは「色々な活動をしていることがよくわかりました。一からやるのはすごく大変だったと思います。自分も美味しいコーヒーをどうやったら入れられるか、考えたい」と感想を述べました。

交流

 発表後は緊張から解放されたのか、元気な明るい声が店内に広がりました。スタッフがお弁当の種類や販売の仕方、お菓子を紹介すると、「美味しそう!」「お腹が空いてきた!」と嬉しいコメントも。生徒さんとスタッフで商品「Eiwa Café」をどこに置くと良いか?と、早速話し始め、盛り上がりました。

 販売の方法や宣伝など、これから一緒に検討していきます。

 是非お楽しみに!

お昼の販売の様子をスタッフが説明しました