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70人分の個別支援で混乱しない2つのコツ

おはようございます☀️
社会福祉士のぽこです。

救護施設の相談員をしています。
毎日利用者と接する中で気づいたあれこれをまとめたブログです。

70人分の個別対応をするコツ

私は、施設で入所者60人程度と、通所者10人程度の支援をしています。
身の回りの介護業務こそしませんが、相談員である私が担うのは細かな連絡調整です。

利用者ごとに生活保護の支給元が異なり、担当者も違います。
負債がある人とない人がいて、自己破産している人と、これからする人と、返済予定である人がいる。
ご両親が緊急連絡先の人、兄弟が担ってくれる人、連絡先になる人が一人もいない人。

既存の利用者以外にも、月に数人の新規相談に対応します。

正直な気持ちを言います。

誰の件で、どこの誰とどんな連絡を取ったのかなんて、忘れた!!!!!!

少し気を抜くとToDoリストも連絡内容も、記憶が全部吹き飛びます。

そんな私が工夫していることについての記事です。

①可能な限りメールで共有する

周りの職員にとって都合のいいやり方は「電話」もしくは「口頭で伝える」こと。
ですが、誰に何を伝えたか分からなくなるのが怖いので、私はなるべくメールで共有するようにしています。

その際、ただメールで共有すると
「私は電話のほうが楽なのに…」と露骨に嫌がられることも。

なので私は最初から正直に理由まで伝えます。

「誰に何を言ったか分からなくなるのが怖いので、文章で送らせてください」と正直に伝えることで
この人はこういう目的でメールを使う人なんだと認識されます。

「こういう人なんだ」と思わせたらもう大丈夫です。

②電話の終わりに「まとめ」を共有

メールに対応していない(主に行政ケースワーカーとの緊急連絡)など、どうしても電話でしかやり取りできない場合もあります。

その場合は、電話の最後に必ず内容の確認をするようにしています。

「最終的に、◯◯という認識で合っていますでしょうか?」

と一言確認するだけで、共通の認識を持ったまま電話を終えることができます。

※オプション

さらに可能であれば、どんな議論のもとその結論に至ったのかを記録しておくと良いです。

お互いのメリットとデメリットとして、何を挙げあって議論したのか?
お互いどの部分を妥協することにしたのか?
どの部分は譲れなかったのか?


ポイントは、後でその記録をもとに第三者に伝えた時、どんな議論のもとこの結論に至ったのかが明確であるように記すことです。

でないと、自分以外が臨時で対応した際、同じ議論を最初からやり直す羽目になるからです。

これらのことを意識すると、誰の件で、どこの誰とどんな内容で連絡を取っているのか?
どんな動きをしているのか?

覚えやすく、そして思い出しやすくなります。

自分の記憶に置いておくのではなく、そして乱雑に記録しておくのではなく、意識して保管すること。

複数ケースを掛け持って動いている忙しい支援者の皆様はもう実践済みかもしれませんが、私の備忘録としても記事に書かせていただきました。

さて、明日も新規入所の見学希望です。
新規希望の方については、どれだけ「入所は難しいだろうな…」と思う人でも必ず見学してもらうようにしています。

今は必要なくても、いずれ何かあった時に「救護施設がある」と最後のセーフティネットとしての機能を発揮させたいからです。

一度見学に来て、そのイメージが良ければ、生活立て直しに対するモチベーションはかろうじて保たれます。

そのお手伝いができるよう、入所する、しないに関わらず、まずは見学と説明をさせていただいています。

明日の相談者様にとって、何か生きる希望が宿るきっかけになってくれれば嬉しいです。


それでは、また次の記事でお待ちしております💐






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ぽこ【社会福祉士】時々【ヨガ】
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