支援者は利用者からのセクハラにどう対応すべきか
おはようございます☀️
社会福祉士のぽこです。
人生の足取りを軽くして、もっと明日にワクワクするような内容を発信しています💐
「この仕事は好きだけど、精神的にしんどいな・・・」
「朝起きるのが憂鬱。１日のスタートにワクワクしない。」
そのモヤモヤを、ワクワクに変えるための気づきをまとめたブログです。
はじめに
社会福祉法人で働き始めて、もうすぐ４年が経とうとしています。
その間、利用者から職員に対するたくさんの「セクハラ」に出会ってきました。
今日は、支援者は利用者からのセクハラに対してどのように対応すればいいのか？
私なりの考えと、その理由についてお話しします。
・言いづらいけど、はっきり拒否する
前提として、支援者は広い意味で言えばサービス業です。
利用者に対してサービスを提供する立場にあります。
と言うことは、利用者からのセクハラに対して、強く出られないのが正直なところ。
ヘルパーとして利用者宅に訪問したとき、入所施設で２４時間の生活を支援している時、送迎車の中で・・・
セクハラ的な発言・行動に出られても、その場で強く拒否はしづらいのではないでしょうか。
ですが、私はなるべく毅然とした態度で「それはセクハラなのでやめてください」と言うようにしています。
ただ単に嫌だからではありません。
私がそこで許してしまうと、その後の利用者の生活に不利益が生じるからです。
・生きづらくなるのは利用者本人
少し話が飛びますが、自衛隊で働く人のこんなニュースを目にしました。
ルール違反をして、本来受け取るべきではない食事を受け取った自衛官が懲戒免職の処分を受けることが多発しているようです。
この出来事に対する是非はわかりませんが、自衛隊がここまで厳格にルールを徹底するのはなぜでしょうか。
それは、災害時や戦争時（いわゆる有事）の際に、ルールを破ってでも自分の利益を取ろうとする人がチームにいてはならないから。
隠れて食事を受け取ったこと自体が大きな問題なのではなく、自己判断でルール違反をする人であると言う事実が問題として取り上げられているのです。
これと同じで、利用者が小さなセクハラをしてきた時、許してしまうことでその人は「職員にセクハラする人」としての人格を強化することになります。
・それ、見知らぬ人にやりますか？
先日、うちの施設に来た実習生さんが困り顔でいるのに気がつきました。
声をかけると、とある利用者から「寒いね」と手を握られたと。
男性利用者から手を握られた学生さん（２０代女性）は、どのように対応すべきか迷ったそうです。
「手を握られただけで、それ以上は何もなかったし・・・」
と話す学生さん。
彼女は４人グループで実習に来ており、グループの中には男性もいましたので、私は彼にこう問いかけました。
「初めて会った女性に、『寒いね』って手を握る？」
彼は首をブンブン横に振って「無理です！！変な人だと思われます！」と。
そう言うことです。
・施設から出られなくなってしまう
利用者から手を握られて、「利用者だから」と許すのは簡単です。
しかし、社会生活の中でそれをしたらどうなるか。
施設の中だけで許される行為をする人は、施設の外で生きられなくなってしまいます。
支援者だから許してくれることの範囲が広がれば広がるほど、地域社会に暮らす一般の人たちと友好的な人間関係を築けなくなってしまう。
利用者の可能性を狭めさせないためにも、セクハラだと思ったら「それを世間でするとセクハラで訴えられますよ」「私は今の言動で嫌な気持ちになりました」とわかりやすく伝えること。
一般社会でされて嫌なことを利用者にされたときは、迷わず毅然とした態度で拒否を伝えることが必要なのです。
利用者からのセクハラを許さない姿勢。
今の時代、職員を守るために必要なリスク対策でもありますが、それ以上に利用者の今後の生活を守るための姿勢でもあります。
生きる場所、関わる人の選択肢を狭めないために、という視点を持って、利用者の不適切な言動に関わっていきたいものです。
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