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【支援する】住む人変わればニーズも変わる@病院

おはようございます☀️
社会福祉士のぽこです。
人生の足取りを軽くして、もっと明日にワクワクするような内容を発信しています💐
「この仕事は好きだけど、精神的にしんどいな・・・」
「朝起きるのが憂鬱。1日のスタートにワクワクしない。」
そのモヤモヤを、ワクワクに変えるための気づきをまとめたブログです。


◇淡路島での学び@病院

少し間が空きましたが、先週から書いている淡路島・神戸での学びに関する記事です。

✅淡路・神戸の視察に行ってきた

✅高齢者施設編

今回は、病院編をお届けします。

・部下と上司の距離感

淡路島にある、総合病院に行ってきました。
案内してくれたのは事務長。
普段は病院の現場ではなく、事務として働いている管理職です。
簡単に病院の成り立ちについて説明を受けた後、実際に現場を見学しているときに印象的な出来事がありました。
それが、事務長が現場の職員を細かく把握しているということ。

病棟を案内してくれている際に、「あの人はOT(作業療法士)さん」「この人はPT(理学療法士)さん」と細かく把握している事務長の姿に驚きました。

そもそも、事務長という立場では、現場の医療スタッフと直接顔を合わせて一緒に仕事する場面がありません。
採用面接くらいは関わるのかもしれませんが、現場に出たスタッフを見て個別に認識するのは至難の業なはずです。
ましてや、おおまかにリハビリ職として認識するのではなくOT、PTと細かな分類まで把握している。

日常的に現場へ足を運んでいること。
スタッフに興味を持って接していること。

その証拠ではないかと思います。

総合病院とはいえ、全国的に見たら小さな病院です。
しかし、地域で非常に頼られており、維持発展へのニーズが高い。
小さな病院でありながら確実にニーズに応え続けるために、現場のスタッフと管理職の皆様との間にある距離を縮めようとしている姿勢を感じました。

何もしなければ、管理職と現場の距離が縮まることはありません。
管理職と現場というのは、ベースにある距離感がとても遠い存在だと思います。

現場からすれば、管理職は自分たちのことを見てくれているわけではないという印象がベース。
管理職からすると、○○さんという一人の存在より、○○部署という一つのまとまりとしての管理がベースになりがちです。

お互いに個々のやり取りを重ねていく中で、心地よく働き続けることにつながっているのだろうと感じました。
事務長の姿に、現場と距離を近く保つリーダーの姿勢を感じます。

・住民が変わればニーズも変わる

もう一つの気づきは、地域住民の変化。
私が今回視察に行った病院の目の前には、空き地が広がっています。
そこには、パソナグループの本社が建設される予定だそうです。

リゾート地で働こう!というコンセプトのもと、淡路島に支社を拡大しているパソナグループ。
おしゃれなオーシャンビューオフィスをいくつか目にしました。
その本社が、病院の目の間にできる予定ということでした。

今まで淡路島でのニーズといえば、高齢者単身世帯や老夫婦の世帯がメインターゲットでした。
しかしこうして大きな企業が進出してくると、地域住民の層に変化が起こります。

大きな企業が来るということは、そこで暮らすオフィスワーカーが増えるということ。
その年齢層が増えると、子育て世帯が増える。
つまり、妊産婦に対する医療的ニーズも増加するということです。

また、子供を産めば育てるための環境も必要。
産婦人科系の医療設備だけでなく、小児科や医療的ケアに対応する設備も求められます。

さらに、生産年齢人口が増えるということは、定例の健康診断のニーズが増加するということ。
大きな企業一つ建設されるだけで、病院として求められるニーズがグッと広がります。

地域の変化は、暮らす人の変化でもあります。
アクセスが良くなれば入ってくる人の種類が変わり、企業が入れば新しい年齢層の人が入ってくる。
事業運営において、自分たちが今置かれている地域の状況を正確に読み取る力と、読み取った情報からニーズを予測する力が必要だと強く感じます。

福祉の仕事をしていると、どうしても「これやってほしい!」「こんな施設が欲しい!」とニーズがわかりやすい状況に甘えがちです。
利用者から常に「あれやって」「こんなサービス欲しい」と明確な声を聞くことに易しい状況。

しかし、実際に地域でサービスを展開していくためには自分からニーズを掴み取る練習が必要だと感じます。
現状として何に困っているのか?ではなく、これから住む人は何に困りそうか?を先取りする力も、これからの医療福祉業界では求められる力ではないでしょうか。

病院運営において、地域に暮らす全ての人がターゲットです。
地元、静岡県にある施設や病院を分解して「なんでこのサービスをやっているんだろう?」「誰に向けたサービスなんだろう?」と考えてみると視点が広まるな、と感じました。

ということで、今日は淡路島視察の病院編をお届けしました。
次回の記事では、淡路島の障害者入所施設、就労支援事業所に関する記事をまとめる予定です。
また明日の記事で、お待ちしております💐



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ぽこ【社会福祉士】時々【ヨガ】
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