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【働く】福祉職の給与を上げるデメリット
おはようございます☀️
社会福祉士のぽこです。
人生の足取りを軽くして、もっと明日にワクワクするような内容を発信しています💐
「この仕事は好きだけど、精神的にしんどいな・・・」
「朝起きるのが憂鬱。1日のスタートにワクワクしない。」
そのモヤモヤを、ワクワクに変えるための気づきをまとめたブログです。
◇福祉職給与UPのデメリット
今日のテーマは、福祉職の給与について。
今まで私は、福祉職がもっと働きやすくなってほしい!と思い発信活動を続けてきました。
メンタル面、金銭面、やりがいマインド、健康、働き方・・・
介護や相談職など福祉職の給与をもっとあげてほしい!とか
上がらなくても生きていけるように資産運用や副業、開業などで資産を作ろう!とか。
常に心の中には「福祉の仕事に対する給与は低すぎる。せめて他業界と同等にしてほしい」という思いがありました。
◇福祉職給与の今
介護職、福祉職の給与は、他業界と比較してどうなのでしょうか。
介護361 万円
百貨店443 万円
人材業界524 万円
食品業界564 万円
IT631 万円
銀行668 万円
物流業界676 万円
自動車707 万円
証券722 万円
変則勤務で土日出勤は当たり前、連休は取りづらく月に5回以上の夜勤がある介護職の平均年収として、この金額が出てきています。
実際には、法人によってこれ以上の給与をもらっているでしょうし、一覧にある他業界は大卒を雇用しているのに対して介護業界は高卒も起用している・・・外国人労働者の分も計算に入れている・・・など、データだけではなんとも言えません。
しかしながら、「就活の未来」と題して学生相手に企業研究のお手伝いをするサイトの中で「介護職は年収が低い」と大きく載っている。
この時点で、介護福祉業界=低賃金という印象が根付いているのだと課題を感じます。
・給与が低いデメリット・メリット
給与が低い印象のデメリットは?と聞かれれば、きっとすぐに答えが思い浮かぶでしょう。
給与の低さは「人手不足の原因」です。
給与が低い、さらに変則勤務で大変で、腰を痛めるなどリスクも高い。
連休も取りづらいとくれば、ワークライフバランスを授業で教え込まれた若者は遠ざかっていきます。
逆に、給与が低いことによるメリットはなんでしょうか。
それは「本当に福祉をやりたい人が集まる」ことだと思います。
給与が低くてもやりたい!と思う人が集まる。
その是非はおいておいて、やりがいを持って働ける人が集まるのはメリットだと思うのです。
・給与が高いデメリット
では今度は、高給について考えてみます。
私は今まで、給料が高ければ高いほど働きやすくなるはずだ!と思っていました。
お金の余裕は時間の余裕をうみ、時間の余裕は人生の余裕を生む。
そんなふうに思っていました。
しかし最近、そうでもないなと感じるのです。
高給の施設で働いている職員と関わっていると、利用者の支援より施設の儲けの方を重要視しているケースが多々見受けられます。
そのような場面に遭遇した時、給与を目的にこの仕事をしているんだろうな、と感じます。(実際のところは分かりませんが)
具体的には、株式会社のグループホームが参入してくる中で、同じ福祉業界でも温度差を感じるようになってきました。
「人の助けになることをしたい」が一番の施設と、「加算欲しい」が一番の施設。
救護施設の相談員として利用者を地域生活に移行する中で、難しさを感じる場面です。
利用者を安心できる環境に送り出したいのに、受け入れてくれそうな地域資源がいまいち信用できない。
支援者というより会社員っぽい。
給与が高くなると、「福祉をやりたい!」という意欲より「給料欲しい!」をめがけた人材が集まりやすくなるのだと感じます。
そして私は、この状況を給与を上げることのデメリットだと感じます。
◇結局、低賃金がいいのか
以上のことを踏まえて、改めて福祉職の給料について考え直してみました。
結論、福祉職の給与は今よりも上げる必要があると思います。
給与を上げることのデメリットも語りつつ、それはあくまでも「低賃金が当たり前の福祉業界の中で、あえて高給にする」から起こるトラブルだと思うのです。
「福祉職の給与は高くて当たり前」が根付いてしまえば、雇う側が人材を選べるようになる日が来ます。
その時になって、「支援意欲が高い人」を選べばいいのです。
福祉職が働きやすく、そして社会の中に支援を充実させるためにも、支援意欲が高い人材を確保するためにはやはり人件費アップが必須だと感じます。
皆様は福祉職の賃金について、どう思いますか?
大変だから高くなるべきだ!といった単純な話ではないと思います。
高くすべき、今のまま、低くすべき。
「やりがい」や「支援したい気持ち」をベースにする仕事だからこそ、賃金についてもっと話し合いたいなと思う今日この頃です。
それでは、今日も読んでくださりありがとうございました。
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