猫記録1-② やまちゃん
数日後、ガーデンテーブルをシートで覆い、ちょっとした猫小屋を作ってくれた。もちろん食料や水をもらい、久しぶりに人の声がする環境に安心感を覚えた。それでも他所へやられて傷ついた気持ちは癒えず、ひたすら寒さに耐えた。
そのうち、さすがに心配した彼らは徐々にドアをあけておいてくれて、近くに行くことを許してくれるようになった。女の子はうれしそうに話しかけてくれて恐る恐る撫でてくれる。なんて気持ちよいのだろう。久しぶりの感覚。
人のおうちは慣れているのでだんだん中に入るようになり、