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青春
昨日、最初で最後のNコンが終わった。
1年生の時は、開催中止。
2年生の時は、無観客での開催。
今回は、有観客での開催。
コロナの影響で人の前で歌うことがずっと制限されてきた私たちにとって、最初で最後のコンクールだった。
だからというわけではないけれど、前の3年生が引退した後のミーティングで、「ガチで全道」という目標を掲げた。
苦手な基礎練。
手が痛くなったリズム練。
思いが溢れる歌詞深め。
大変だった音とり。
やっとできた合わせ練。
Nコンのためにできることは全てやってきたし、後悔なく本番を迎えることができた。
歌っている途中も、ずっと求めていた景色を見ることができて、すごく嬉しかった。
そして、課題曲Replayの一つ一つの歌詞が、すごく沁みた。
コロナで色んな行事が無くなったり、縮小されたりして、思いっきり友達と笑って、思い描いていた中学生生活を送ることができなかった。
部活だって、1年生の頃はほとんどなかったし、休日の部活もなくて、平日の3日間しかやっていない。
それに、部活ができたとしても本来の活動である「歌うこと」が制限され、部活に入っている意味がわからなくなった時もあった。
思いっきり笑うことも、この虚しさをどこにもぶつけられなくて、思いっきり泣くことも、怒ることもできない日々。全部モノクロで、色がついていないように思っていた。
でも、歌っている途中に、そんな日々に色がついて、一気に鮮やかになった。思いが溢れ出してきた。
思いがこもった、部員全員で最高だったと言える演奏ができた。
結果は、銀賞。
何度も全道に行っている学校に、一歩届かなかった。
悔しくて悔しくて仕方がなかった。
あの時にしたベストの演奏で、届かなかったこと。
演奏での後悔はないけれど、ベストの演奏をしても届かなかったことがすごく悔しかった。
でも、これで終わりじゃない。
有観客のコンクールはこれで最後だったけれど、録音審査のコンクールが一つ残っている。
それが終わったら、もう引退だ。
今回よりも良いベストの演奏をして、次こそ全道に行きたいと思う。
まだ、私の青春は、終わってない。
まだ、私たちの青春は、終わっていない。