地元建設業界による模擬面接指導(岩手県建設業協会北上支部青年部会による)
勤務校土木科では、3年生就職希望者を対象に「地元建設業界による模擬面接指導」を平成23年から毎年開催しており、今回で12回目になります(令和3年度はコロナ禍のため中止)。
本校の土木教育において極めて意義と魅力ある行事として長く定着しています。
1 目的
地元建設業幹部との模擬面接を通して、会社が求める人物像を明確に理解するとともに、就職試験に向け進路達成意識の高揚を図る。
2 内容
①就職希望者1人15分を目安に模擬面接を行う。
②面接指導者は評価表に基づき、面接を実施し、評価・助言を行う。
③履歴書の写し及び関連資料を面接指導者へ事前に渡し、参考資料としてもらう。
3 意義と魅力
(1)企業採用担当者からの直接指導
今回は、9社9名の皆様より面接指導をしていただきました。
実際に自社の採用を担当されている方から直接指導していただけることは通常ではあり得ない貴重な機会です。
学校教員が行う面接練習は、どうしてもパターン化して、いわゆる「THE・面接」になってしまいます。
業界の視点からの発問は、生徒のみならず、私達教職員にとっても勉強になります。
(2)地域の建設業が生徒をバックアップしてくれている。
生徒の就職希望は様々です。
職種においては、施工管理、測量、機械オペレーターなど。
地域においては、北上管内、岩手県内、県外など。
数名、土木以外の就職を目指す者もいます。
しかし、これらの希望いかんに問わず、就職希望者全員に面接練習をしてくださっています。
本音を言えば、地元建設業を目指す者のみに行いたいところなのだと思います。
県外や専門外に就職する者についても「長い目で見て間接的または直接的に地域貢献するであろう。」つまり、「広い視野で考えて業界はつながっている。」ということです。
この視点は本当に重要だと考えます。
我々も、進路指導の際は、「地元優先で!」とは言いません。
生徒がやってみたいという仕事の内容で選択してもらいます。
もちろん、全く白紙で未定の生徒に関しては「地元企業の仕事内容から調べてみなさい。」とは言います。
面接官の中には、県外の道路会社に希望している生徒の履歴書を添削してくださった方もいらっしゃいました。
岩手県建設業協会北上支部青年部会の皆様には、測量実技講習会とともに、生徒のために本当にお力添えをいただいております。
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